先月末から観劇が続きます。

今週はみやっしゅ客演の舞台!!


ブレヒトの「三文オペラ」…まさかの古典芝居、音楽劇です。


鴉霞に居ると…まず観に行かないジャンルですね。

こういうのは別に嫌いではないんですけど(笑)


会場は江戸川橋の絵空箱にて。

以前、大仲マリちゃんや桐村さんが「ふえぶ」で公演したトコですねー。




あらすじは思ったよりも分かりやすく。

こういう作品に疎い自分でもけっこうすんなり理解できました。


女たらしの色男のギャングがいて、とある娘を見初めてすぐ結婚。

しかしその娘はなんと、乞食の総元締の娘。

娘の両親はなんとか離婚させようとするが、娘は断固拒否。


両親はついに警視総監へ色男の逮捕を要求。

もし逮捕しなければ、大事な式典の日に乞食の大行進をさせるぞ、と脅す。

しかしなんと、警視総監と色男は旧知の親友。


悩む警視総監、しかし式典で大失態を犯すわけにはいかない。

色男の逮捕へ動く。


色男は娘や別の愛人の喧嘩に乗じて脱走するが、また更に別の愛人の元へ。

元締夫婦に居所を知られ、また捕まる色男。

絞首刑になる寸前。


突然、何の前触れもなく唐突に、恩赦が告げられ、

年金1万ポンド、城が与えられる…。





という、ちょっと不条理極まりない、衝撃的な最後を持つ作品。





三文オペラは初めて観ましたが。

前述の通りストーリーは意外なほど分かりやすく。

衝撃的なラストを迎える作品で、非常に面白かったです。


まず思った感想は、痛快そのもの。


基本的に音楽劇なので。

絶え間なく役者さんが歌を歌いながら話が進んでいきます。

音楽もピアノやらサックスやら、生演奏ばかり!


これがまず凄い!!


芝居の方も、現代風にアレンジされたセリフ等もあり。

ipadとプロジェクターでリアルタイムの映像を映すなど…

およそ古典とは思えない破天荒な事まで!


こんなに痛快な作品が観られるとは…。

本当に驚きましたね。


主軸になるキャラはもちろん、脇役も常に何かやってる。

歌だったり、名も無い役だったり、音楽の演奏だったり。

どこを見回しても濃厚な芝居があります。


舞台装置はガラクタを敷き詰めてあり、雰囲気が良い。


照明は雰囲気重視、間接照明と裸電球が主体でした。

かなり暗めで見えるギリギリでしたが、何とか許容範囲。

とにかく雰囲気を壊すといけないようでしたので。

相当難しい感じでしたね。


しかし、決して広くはない舞台空間を、本当に目一杯に使い切り。

役者さんも、歌に集団芝居に演奏に目一杯やり切り。

想像を遥かに上回る凄い舞台でした!!


本当に素晴らしかったです!!


古典と聞いて、もっと小難しい作品だと思ってましたが。

色々と裏切られましたね、もちろん良い意味で!!


みやっしゅ、そして疎開サロンの皆様。


お疲れさまでした!!