五嶋みどり家族物語 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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五嶋みどりさんの演奏を聞きながら、ふと「彼女は独身なのかな」という疑問が浮かびました。

今年40歳。少し調べてみましたが、結婚したというニュースは見つかりませんでした。

前回の記事にも書きましたが、あれだけいろいろな活動をしている彼女。音楽に人生を捧げているという感じです。これだけの成果を成し遂げるには、結婚や家庭というものに割く時間がなかったということもうなづけます。

検索の途中に出てきたのは、代わりに五嶋みどりさんのお母さん、節さんのストーリーでした。

彼女は「母と神童」という本も出しているのですが、レビューを読む感じでは、今年初めに話題になった「タイガーマザー」を彷彿とさせるような箇所もあるようですね。

その五嶋節さんは、自身も若いうちから「天才だ」と認められたバイオリンの道で自立しようという試みを、ことごとく親に阻止されるという人生を送りました。最後にはバイオリンもとりあげられ、21歳のときにお見合いの相手と結婚すれば「バイオリンを返してあげる」と言われ根負けして結婚したのだそうです。

結婚の条件として彼女が出した「オーケストラに入ること」という希望も「夜、家にいないのは困る」という夫の言葉で却下された節さん。

いや~、壮絶ですね。世が世なら自分自身が「天才バイオリニスト」としてどこにでも行けたであろう節さんが、「家」という小さな箱に押し込められるという人生。娘にバイオリンの才能があることに気がつき、その才能を育て、ジュリアード音楽院の入学というチャンスを掴むと、周りの反対を押し切ってアメリカに娘と二人渡った気持ちがわかるような気がします。

結局、渡米中に夫とは離婚。その後出会った男性との間に生まれたのが五嶋龍さんで、彼もまた才能あふれるバイオリニストとして活躍しています。この男性とは龍さんが生まれた後に結婚。17歳になっていたみどりさんの「「いい年して、結婚したら」という言葉で結婚を決意したそうです。

このような育てられ方をした五嶋みどりさんの「家族観」「結婚観」はどのようなものでしょうか。他人事ながら興味をひかれる点でもあります。

歴史に「もし」はないと言いますが、もし、節さんが両親の理解や応援に恵まれ、演奏活動を続けてプロのバイオリニストとして世の中にデビューしていたとしたら、五嶋みどりさん、五嶋龍さんという二人のバイオリニストは誕生しなかったのかもしれませんね。





参考ウェブサイト:
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6895/2-1.html
http://kishida.biz/column/2006/20060808.html