今週の訪問リハは・・・

まず月曜日


椅子に座って深くお辞儀をし、お腹と太ももをぴったりつけるようにして頭をできるだけ前に出し、健手を床に付けその手に体重をかけていきます。

先生が介助しながら徐々にお尻を前にずらし床に下ろします。

(ここからが大変)

床に片手をついて横座り、、、いえ、もっと崩れた格好で床にべちゃっとした状態の夫に、は夫自身の力で椅子に戻れというのです。

まず先生に手伝ってもらい麻痺足の裏を床につけ、膝を曲げて踏ん張ります。

麻痺足から少し離れた床に健手をつき、その対角線上に重心がくるように上半身を動かします。

それから健足を立てていきたいのですが、なかなかうまくいきません。

健足の膝立ちから、つま先で床を蹴って立ちあがりたかったのですが、夫は、力尽き床に寝そべってしまいました。

そこで急遽、ずり這いの練習!

「赤ちゃんはずり這い、ハイハイをして歩行の準備をします。大事な全身運動です」

何とか前進しようとする夫は、汗だくでもがいています。

ほとんど動かない麻痺手にも脳の指令は届いているのでしょうか?

クローヌス(ぶるぶる)が出ています。

疲れきった夫に、
「さあ、立ちましょう」

娘のような先生に、弱音をはくこともできず微妙な表情の夫を見てクスリと笑う私。

結局先生に手伝ってもらい立ち上がり椅子に戻ることができました。

ホント、いい運動をしました


(そろそろ夕食の準備の時間なので、今日のリハの様子は、次に)









今日の訪問リハでは・・・

まずは、夫の腰掛けた姿勢を先生がチェック


いつものことなので、夫も良い姿勢になろうと努力します。

先生は「もう少しこっち」「もう少し伸びて」と声をかけながら夫自身に気づかせ直させようとします。

そして今度は、頑張りすぎて硬くなった筋肉をほぐし、使われずに固まってしまった部分を力ずくで?やわらかくします。

その間も夫には手を上げさせたり姿勢を保つように指示したりして、治療とリハを同時にしている感じなんです。

先生に言わせると、「治療と評価を同時に」らしいのです。

この部分を柔らかくしたら、ここまで手が上がるようになった。

・・・みたいなことでしょうか?

姿勢よく座ったところで非麻痺手を真横に上げその手をさらに横に伸ばし、引っ張られるように体を傾けます。

そのとき、わき腹がつぶれないように前を向いて両足は床にペタンと付けたまま重心は非麻痺側のお尻です。

夫はお尻やお腹の力が弱く、歩いているとすぐわき腹がつぶれてしまいます。

片方の足やお尻に重心をかけながら脇腹を伸ばす練習が大事だそうです。

力が弱くて使いづらいと、そこの力を使う動き方もできないものですね。

先日のリハでは、畳の上にお尻を下ろし麻痺足を曲げて足の裏を畳に付け、非麻痺足を90度ぐらいに広げてまっすぐ伸ばした状態で畳に付けます。

その格好で夫は、顔を非麻痺足のほうに向け後ろに倒れそうな上半身を弱い腹筋で必死に倒れまいと猫背になっていました。

先生の指示で目線を逆に麻痺足のほうにやり、非麻痺足を徐々に動かしながら、最後には曲げた麻痺足を麻痺手で抱くようにして上半身を麻痺足に寄りかからせるような楽な姿勢をとることができました。

どうやったらその姿勢になれるのか?を自分で考えて自分で動く。

それが大事だと先生に言われました。

さてさて、話を今日のリハに戻します


先生が夫の麻痺側に立ち介助しながら、私とキャッチボールをしました。

子供のてまりくらいの大きさの柔らかいボールを非麻痺手でつかんで後ろに振ってから下手投げです。

初めは、1メートルくらい離れて、最後は3メートルくらい離れてキャッチボールができました。

立った姿勢で、どんどん手を使う・・・そんなリハをしていきたい、と先生。

「今度は紙飛行機を飛ばしましょうか?それとも剣道の竹刀を振りましょうか?」ですって。

楽しみだな~












畳の上にお尻をペタンと付け、上半身はまっすぐ垂直に、両足は90度に広げ畳にしっかり付ける。

この姿勢になるまでに、すでに一汗かいてます


         

まず、麻痺足だけをまっすぐ伸ばし、それを動かさないようにして健足は膝を立てて徐々に股を広げていきます。

腹筋の弱い夫にとってこの格好で上半身が後ろに倒れないように垂直に保つのはとても難しいのです。

少し落ち着いてきたところで、健足の踵を上下させ畳をトントン・・・

次に、麻痺足はまっすぐのままで、健足の立てた膝を内側に倒しそのまま後ろにずらして、片側だけ横座りのような姿勢で、上半身をぐっと上に伸ばします。

「この時わき腹が伸びる感じ。歩行時、麻痺足を出すときにこういうふうに伸ばしてほしいんです。」

今度は、仰向けになり両足を曲げて手で足首を持ち、背中でゴロゴロ、左右に振ります。

できるだけ力を抜いてやってほしいのですが、夫は必死の形相で、先生に「顔がこわい」と言われてしまいました。

最後に、また上半身を起こして足を伸ばして座り、右のお尻に体重をのせて左のお尻を浮かせて前に、今度は右のお尻を浮かせて前に、体を左右に振ってお尻で進みます。

お尻で前進できたら、次は後進します。

できないわけじゃないけど、全然簡単じゃない。

夫にはちょうど良い運動です。

普段やらない運動をするのは、脳にも良いでしょうね。

かお「同じ動きを繰り返すと脳は飽きちゃうんですよ。新しい動きを取り入れて脳を喜ばせるようにしましょう」

と聞いたことがあります。

うちの二人の先生のリハは、「今日は何をするんだろう?」っていつもワクワクさせてくれます。

かお「二人の方向性は一緒なので、安心してください。には自由にやってもらって僕はフォローする役目だと思ってます」

天真爛漫な
と年下だけどしっかりもののかお

努力家で自信家なのは同じですが、リハの進め方はずいぶん違います。

二人とも「ボバース概念」が基礎になっているらしいのですが、迷いながらもボバースをもっと学びたいと思っている
に対して、自分の感性を磨くほうが今は大事だと思っているかお

研究熱心な二人のリハは、とても楽しいです
おんぷ