新たに木曜日の訪問リハ担当になった療法士さんかお

研究熱心な病院でしっかり鍛えられてきた人らしい。

まじめで落ち着いた印象ですが、話し始めると、リハビリに対する熱い思いが感じられます。

先日は、夫の体の評価をしながら治療をし、私にも夫の体を触らせて、その状態についてわかりやすく説明してくれました。

歩けるようになるには、片足だけで全体重を支えることが必要ですが、夫の場合、麻痺足はもちろん健足でも体重を支えられていません。

「片麻痺」といっても、障害は人それぞれで、夫の健側の能力は倒れる前の8割ほどになっているそうです。

それでも健足で片足立ちできる能力はあるらしいのですが、麻痺側をかばって何年も過ごしてきた結果、常に筋肉は緊張し、使えていない。

かおは、夫を立たせゆっくり左右に揺らします。

夫は少しの揺れでも体を緊張させます。

バランスをとるため、普通ならお尻やお腹に力が入るところですが、健側に振れた時、麻痺側の背中の一部がカチカチになりました。

健足に体重をかけるべき時に、それを嫌がって麻痺側で引っ張っているのです。

かお「人間は歩く時、左右に振れます。その時、足の外側の筋肉にぶつけるようにして、体を支えています。ご主人はその筋肉が弱いため反対側の背中で引っ張ってそれ以上いかないように頑張っている感じです。ご主人はご主人なりに歩こうとしているのですが、こういう使い方をしていれば、いつまでたっても鍛えたい筋肉が育ちません。」

そこで、、、と
かおは、これからの方針を説明しました。

まずは、健側から治療して、しっかり体重がのるようにしたい。・・・・・・・・・

目の前の患者をどうしたら少しでも良くすることができるか?

真剣に考える気持ちが伝わってきます。

月曜日担当の
が、「彼ほど研究熱心な人は、なかなかいません。良い療法士になると思います」と言ったのがわかります。

熱心な療法士さん二人に担当してもらえるなんて、ありがたいことです。

そこんとこ、わかってるのかなあ?夫は・・・

結果を出すには、何よりも本人のやる気だと思います。

私も、「麻痺側!」なんて無理やり言うのは、夫の動きをぎこちなくさせるだけかも?ってことで、これから少し控えます
あああ