中学受験で大学付属校が大人気でしたが近年は低下傾向です。
お手軽にエスカレーターで誰でも有名大学に入学できる。
おいしい話しなのに、なぜMARCHといった付属校に進学せず、桐光学園中学に進学するのか?
本当に大学付属校に行ってよいのか分析しましょう。
大学付属校は、中学受験だけがんばれば、勉強は関係なく、有名大学に行けてしまうゴールドパスです。
夢のような楽ちんシステムです。
大学も少子化大学全入時代を睨み、生徒獲得のため、私立中学高校を次々と買収し、小学生から生徒確保に乗り出しています。
小学生から大学卒業までいてくれれば、少子化であっても大学側も安泰です。
私立中高一貫が、有名大学に買収されるのは、もはや時間の問題でしょう。
私立中高一貫が、大学に買収されると、一気に偏差値40が60に上がります。
やはり父兄にとっては、大学付属化は魅力的です。
いまどき私立中学受験させて、たくさん勉強させて、大学受験させてもエスカレーター組が陣取っているので、有名大学には行けません。
大学がついてない中高一貫に進んだ子たちは損した気分になります。
しかも、勉強、勉強で中高6年間が終わり、青春もありません。
一方、エスカレーター組は、男女共学で、勉強も緩く、楽しい6年間を過ごします。
最高の人生といっても過言ではないでしょう。
しかし、本当にそんな楽な道が通用し続けるのでしょうか?
人間、楽して生きていけるケースは、ほぼありません。
努力、努力、さらに努力した人が、幸せになれるように神様は人間界を設計しています。
では、大学付属校ではない中高一貫のメリットとは、なんでしょうか?
それは、大学がついていないことです。
メリットと思いきや、大学がついていないことが、最大のメリットです。
これから少子化が進み、誰もが有名大学に行ける時代があと10年でやってきます。
先ほどおっしゃったように、有名大学は生徒確保するために中高一貫校を続々と買収しています。
大学の価値もいまより低下します。
ブランド品は、価値が低下しないと思い込んでいる人がいますが、ブランド品も価値は低下します。
高いブランド品の服飾品を買っても大幅に値は崩れます。
結局、安いユニクロを買って、毎年買い替えていた方がお得です。
少子化は、ブランドの価値でさえ低下させてしまうインパクトを持っています。
なぜ、ユニクロがベストだと思って毎月買って、ハイブランドの服は買わないのに、教育はハイブランドを好むのでしょうか?
お父さんたちが抱く古い価値観が、根本から揺らいでいます。
いまや難関私立中学の子たちは、すでに海外の大学に目を向けています。
これまでは、とりあえず日本の有名大学に進学しておけば、逃げ切ることができました。団塊世代です。
その子たちの団塊ジュニア世代は、厳しい就職超氷河期を経験しました。
たとえ、一流企業に就職できたとしても、信用できないという信念が根強く刻まれました。
そして、「手に職」と声高に叫ばれました。
中には、大学卒業後にニートになり会計士や法律家になるために就職せずに勉強してきた若者たちは、いまや立派な資格保有者です。
法律家や会計士になる場合にやはり勉強で培った中高6年間が最大限に生きて、難関資格に合格できます。
中高6年間、勉強詰めは苦しいですが、弁護士や医学部に進学するときにきっと役に立つでしょう。
高3のキミたちが勉強しても、付属高の子たちが先約なので有名大学の席は満席に近いでしょう。
しかし、将来、法曹界や医学界に入るときに必ず役に立つときがくるので、猛勉強しましょう。