最近、相次いで小学生に中学受験の「社会」の勉強法を指導した。
いずれも大手の中学受験塾には通っているが、受けてきた「社会」の指導は悲しいほど素人さんみたいだ。
教材の参考書の「太字」の
部分が「大切だから」とマーカーで線を引かせ、あとはテストすらから「とにかく覚えてこい」
これだけだ。
また、
「歴史は漫画を読め」
とか、
「参考書を繰り返し読め」
とか、
「まず一通り基礎を固めろ」
とか、
「反復が大事だそ」
なんて、保護者の方でも言えることばかりで、なんら具体性もない。
まさにマニュアルだ。
これでは、たんなる地頭勝負になり、塾に行かなくても変わりはない。
大切なことは、「社会」の勉強に関して
「とにかく覚えるしかない」
に陥らないようにし、
「線の引き方に意味がある」
ことを理解させ、
「反復トレーニングは暗記ではない」
ことをわからせ、
「社会の勉強法」
を小学生が納得して
「いいね」
をさせることであろう。
問題を解いたあとの「直し方」にも、あの赤で直すやり方に疑問がなく、「暗記科目」に決まってると思い込み、時期と手法を明確にしたトレーニングメニューを提案できなければ、指導ではない。
指導の素人である保護者が驚くような「反復トレーニングメニュー」を提供できてこそ、指導者であろう。
もちろん、「暗記が得意」な小学生はそんなやり方でもいいし、保護者の方が「社会は覚えるしかない」と思うのも自由だ。
ただ指導する側は、それと同じレベルではなんとも情けない。
プロフェッショナルであれ!
学校の先生であれ、塾の先生であれ求められている「勉強法」を忘れずに、常にクリエイティブな思考で、生徒や保護者が驚くような「社会の勉強法」を提案すべきであり、それができないのに教えてはならないと思う。