クラシック & モダニズム -3ページ目

冬の日に


     いそいそと小走り歩く冬の雨


     両腕で我が身抑える寒さかな


     灰色の雲に陽射しや冬小雨


     肌寒さ開き直ればどこえやら


     我もまた籠りて冬眠ひぐらしや


     冷えた手を温め打つはキーボード


     冬の日の湯船は徐々に熱くして


     暖房費抑えて凌ぐ日もありて


     冬晴れの心は軽し身は重し


     ジョギングも散歩も延ばす冬の朝


ゆんフリーより

カトレア


     カトレアや低き雲さえ抱きをり


     カトレアや沈む心を癒しをり


     艶やかなカトレアの花ただ淡き


     カトレアの花を眺めて心晴れ


     カトレアのごとく優雅な身のこなし


     カトレアの花のイメージ真似てみる


     カトレアの如く品良きインテリア


     呟きてカトレアは我が理想郷


     カトレアの花に素朴さ見つけたり


     一輪のカトレア挿した花瓶かな


     カトレアの花と戯れ珈琲を


遅ればせながら・・・。




 
今年もよろしくお願い申し上げます。
皆様の御多幸心よりお祈り申し上げます。

          

室の花


     
     漂ふは室咲の梅茶の湯かな


     室の梅一人楽しむ罪悪感


     友来り珈琲録茶室の花


     室咲や窓辺の明かり眺めをり


     室の花心慰む籠り部屋


     室咲きの花に合ひそな調べ聴く


     室咲の薔薇の香りや満開に


     室の花次から次と開きをり


     室の花魔法の杖で咲けよ咲け


     机上にも枕元にも室の花



蝋梅・・・


     ゆかしきや俯き咲ゐた蝋梅に
            古の人想ひ浮べり


     見上げれば空虚な空に蝋梅の
            花びら透かし光り輝き


     冬の日の冷たき風にあたれども
            日向射しをり頭や肩に


     慈しむ心抱けと蝋梅の
            花に諭され俯きし我


     風に揺れ蝋梅の花にこやかに
            揺れて笑ってゐるように見え