表題の

 

ナイハンチ(鉄騎の型) = 内反足

 

これは全くもって私的な解釈であることをお断りしておきます。

 

このところ騎馬立ちと鉄騎の型についての考察を続けて得た一つの答えとでも言うものです(他にも同じことを仰っている方がいるのかも知れませんが…)。

 

この発想は、この何か月か船越義珍の鉄騎の古いフィルムを見ていて気付いたことから始っています。

鉄騎の足捌きの解釈は幾つもありますが、難しいことを考えず、どんな動作を行っているか見たままを再現すると、異論はあるかと思いますが、脚を開く、膝を蹴上げる、脚の旋回の三つである、と感じたのが始めです。

 

その様に極々単純に考え、型を何回も繰り返していると、結果として前脛骨筋の筋肉痛が起こりました。

 

恐らくは、三つの動作により股関節及び鼠蹊部の動作が矯正されたことが主な原因かと思いますが、特に脚の旋回(波返しと言われる動作)の効果が大きかったと感じています。

 

そこでその前脛骨筋の働きを調みると、足底内側御アーチ形成(内側縦足弓)に関与し、歩行時に足関節外側に体重をかけることで強く収縮し、足関節の内反に関与するとありました。

 

これは騎馬立ちの要点とも重なることから、鉄騎の型で動作の矯正が行われることで構えの理解が補われたとも考えられます。
そこで型と構えの補完関係を表す意味で”ナイファンチ”に”内反足”の字をあてた訳です。

 

手前味噌ではありますが、なかなか上手く言い表せている当て字だと思っています。