東横堀を船上から見る

 江戸時代の大阪市内の堀や川について、古地図を広げて話す機会が、このところ増えてきました。けれども、大阪は古いものを大事にしないところですから、堀は大きく変わっています。長堀なくなり、西横堀なくなり。東横堀は高速道路の下になっているため、川沿いに歩くことがむつかしく、今までちゃんと見たことがありませんでした。



 先日、大阪城の近く、ホテルオークラでの用事のあと、あたりを散策していますと、川向うに水上バスの乗り場が見えました。「そういえば、一度も水上バスに乗ったことがないなあ」。乗り場でチラシを見ると、この大阪荻田清のブログ 城の乗り場から大川に出て、東横堀・道頓堀を経て、木津川から堂島川に入り、大阪城まで帰ってくる周遊コースがありました。


 ところが、日時限定、ゴールデンウィーク中です。「なんとか都合をつけよう」。5月3日は上方舞山村流の舞扇会のお誘いがあり、5日は桂南光・南天の会を聞きに行く。4日ならあいている。



 5月4日、念願かなって、乗ることができ、船上から東横堀をじっくり見ることができました。高速道路の下のため、いい天気でしたが薄暗く、そのため逆に水の汚れも気になりませんでした。船場・島之内側の建物の裏側は、人の荻田清のブログ 目を気にせず古いままを残しているところもあります。本町の曲り(本町辺で堀が曲がっているところ)もしっかり古地図どおりでした。淀んだ感じで、今にも河太郎(河童)が出てきそうな雰囲気。



 一人で喜んでいました。