暑いからこそ北海道マラソン
そんなことを言った私が悪いのか?優勝した渡辺選手も、レース前には、「暑さは全然気にならない。とびきり暑くなってほしい」と思っていた、というが、北海道新聞にも書かれている通り、確かに物には限度がある。
史上最低の52%という完走率に終った今年の北海道マラソン。私としては暑さもさほど苦にならず、ペース配分もレースプラン通りに進められて、途中までは間違いなく完走できると思っていただけに、非常に悔しい思いがある。
まずは、今年のタイムから振り返ってみたい。
地点 今年のタイム(1km 5kmのラップ) 昨年のタイム の順
スタートロス 0分25秒 0分24秒
1km 計測漏れ 6分46秒
2km 12分01秒(5分48秒) 12分05秒
3km 17分45秒(5分44秒) 17分48秒
4km 23分20秒(5分35秒) 23分10秒
5km 28分42秒(5分22秒 28分17秒/5km) 28分26秒
・・・関門閉鎖1分18秒前
実は5km関門の閉鎖時間は、30分になっていた。募集要項などでは昨年同様29分になっていたのだが、プログラムでは30分になっていたのだ。しかしこれは決して緩和されたわけじゃない。10kmの関門は57分のままなのだから。むしろ、昨年は29分ではまだランナーが多すぎて止められず、やむを得ず全部通したというのだから、今年は1分遅らせて関門を閉じるぞ、という大会側の決意の表れだろう(笑)。
そのことをスタート前にH先生に教えられ、焦らずにいくようアドバイスされた。たしかに、もしも29分を超えても止められる心配がないとはっきりわかっているなら、昨年よりも焦らずに5km関門を迎えられる。これは気分的に楽だった。
6km 34分10秒(5分28秒) 33分56秒
7km 計測漏れ 39分17秒
8km 45分11秒(5分31秒) 44分46秒
9km 50分44秒(5分33秒) 50分11秒
10km 56分09秒(5分25秒 27分27秒/5km) 55分40秒
・・・関門閉鎖51秒前
11km 1時間01分36秒(5分27秒) 1時間01分08秒
12km 1時間07分08秒(5分32秒) 1時間06分37秒
13km 1時間12分35秒(5分27秒) 1時間12分07秒
14km 1時間18分04秒(5分29秒) 1時間17分27秒
15km 1時間23分40秒(5分36秒 27分31秒/5km) 1時間23分04秒
・・・関門閉鎖1分20秒前
このあたりは、キロ5分半、5km27分半というレースプラン通りの展開となった。本当は下り区間なので、このあたりは無理なく5分20秒ペースで行ければ後半が楽になるのだが、暑さもあって抑えるイメージで走っていた。
16km 1時間29分12秒(5分32秒) 1時間28分40秒
17km 1時間34分49秒(5分37秒) 1時間34分14秒
18km 1時間40分28秒(5分39秒) 1時間39分51秒
19km 1時間45分58秒(5分30秒) 1時間45分23秒
20km 1時間51分28秒(5分30秒 27分48秒/5km) 1時間51分00秒
・・・関門閉鎖32秒前
21km 1時間56分50秒(5分22秒) 1時間56分33秒
22km 2時間02分23秒(5分33秒) 2時間02分10秒
23km 計測漏れ 2時間07分42秒
24km 2時間13分09秒(5分23秒) 2時間13分26秒
25km 2時間18分31秒(5分22秒 27分03秒/5km) 2時間19分12秒
・・・関門閉鎖1分29秒前
昨年はペースが落ち始めた区間という意識があったのだろうか。この区間は若干だがペースが上がった。これがそのあとに響いたのだろうか?
26km 2時間24分07秒(5分36秒) 2時間25分15秒
27km 表示不良 2時間31分37秒
28km 2時間35分08秒(5分31秒) 2時間38分20秒
29km 2時間40分58秒(5分50秒) 2時間46分04秒(その後走行中止)
30km 2時間46分55秒(5分57秒 28分24秒/5km)
・・・関門閉鎖1分05秒前
30kmの手前から、昨年のサロマでも痛めた左膝が痛み出す。しかしまだまだごまかして走ることはできる。30kmでの貯金は約1分。ここから29分-29分で刻めば、ギリギリで40kmを通過できる。ここからが本当の勝負だ。
31km 計測漏れ
32km 2時間59分47秒(6分26秒)
32.5kmスポンジポイント 3時間03分49秒 走行中止命令
膝の痛みが増すとともに、突然両脚が重くなった。膝の痛みだけなら、左足を引きずってでも走ろうと思っていた。ところが足そのものが前に出なくなった。これはつらかった。
いつしか膝の痛みに顔をしかめて走るようになった。痛みに耐えきれず歩道にあがり屈伸をする。一瞬、リタイアという言葉が頭をよぎる。これ以上走ると膝が壊れるかも。しかし、やめる気にはまったくならなかった。そう、今回は絶対に完走しなければならないレース。私は再びコースに戻った。
しかし痛みは消えてくれない。歩道に上がっての屈伸を2度繰り返し、痛みが消える奇跡を願って再びコースに戻る。
・・・奇跡は起きなかった。
さて、今日になって、嬉しいことが1つある。それは左膝と右足親指が痛く、さらに両脚ともひどい筋肉痛で、歩くのもつらいこと。私の場合、レース中に足が痛くなっても、それは「もう走りたくない」という意思表示で、走り終えたとたんに痛みが消えるということがある。昨年の札幌マラソンのように。
でも、今朝のダメージはホンモノだ。昨年のサロマの直後と変わらないくらいダメージがある。それを見ても、今回は持てる力をすべて出してきたというのがわかる。精一杯頑張った。今年、そう言いきれるレースは初めてかもしれない。
よくやったぞ!自分!!!