2006北海道マラソン~八甲田山暑中行軍?その2 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 今年の北海道マラソンで最大の収穫。それはもしかすると、これかもしれない。


小出監督サイン絵はがき


 小出監督のサイン入り絵はがきである。


 レース後、フェアウェルパーティを途中で抜け出し、チーム59と楽走412旭川の合同打ち上げに参加した。しかしどうもいつもと調子が違う。だんだんつらくなってきて、1次会の途中で退散しようかと思っていた。


 そんなとき、小出道場3期生のかずきさん から電話がかかってきて、今10人ほどの仲間と一緒なので合流したいという。1次会も終盤にさしかかっていたので、2次会のKakusan で合流することにした。電話を受けた私が、顔を出さないわけにはいかない。ということで、ちょこっと2次会にも顔を出した。


 かずきさん は東京のチーム絆と小出道場のメンバーとともにKakusan にいた。で、その中には佐倉アスリート倶楽部(SAC) の阿部コーチもいた。何人集まったのかな・・・50人くらい?店には入りきれず、廊下も活用して(他の店はみんな日曜日はお休み)騒いだのだが、その模様はなんとSAC写真館 にも紹介されている。


 私はソフトドリンクで体調を整え、頃合いを見計らって帰ろうと思っていたのだが・・・気がつくと、北海道組で残っているのはKakusan のマスターとかずきさん と私だけ。どうしてこんなことになったの?最後まで皆さんと楽しく呑みかつ歌い、最後はラーメンを食べて帰った。


 ホテルの前で別れたのだが、そのときに阿部コーチが名刺代わりにとくれたのがこの絵はがき。これは・・・完走メダルに匹敵する喜びだ!(両方手にできると最高だったのにね)


 これも近々Ogamanの殿堂に加わることだろう。


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 レースを振り返る前に、今年の北海道マラソンの最大のポイントとも言える暑さ対策と給水対策に触れてみたい。


 まずその前に、私の基本的な考え方を披露しておきたい。


 北海道マラソンは過酷な真夏のマラソンである。この日は晴れの特異日であると言っても良く、最高気温が25度を下回ることは非常に少ない。8月の末だというのに、30度を超えることも珍しくなく、暑さによる危険性を運営側も訴え、無理せずにやめる勇気を!というアナウンスも頻繁に流れている。


 つまり大会を運営する側として最も重要なことの1つは、参加者の健康に対して冬のマラソン以上に配慮することであろう。


 しかしあえて言わせてもらうと、大会サイドはそんなことはほとんど考えていない。給水態勢の不備は毎年指摘されているにもかかわらず、まったく改善しようという努力の跡は見えず、逆に毎年闇雲に参加人数を増やしているから、給水所の修羅場はひどくなるばかりだ。


 昨年私は関門時間の設定にクレームをつけている参加者に対して、陸連の制服を着た人の口から、「文句があるなら出なけりゃいいでしょ」という発言があったのを目撃した(むろん、その参加者は激怒した)。


 北海道マラソンは、参加人数はどんどん増やすけど、それに伴う態勢整備は後手に回っていることが明らかな大会である。


 特に給水に関する問題は、参加者の命にも関わる問題である。本来は、参加者に見合った給水態勢を取るのは当然のことである。


 しかし現実には


 北海道マラソンは後方ランナーの給水のことは考えていない


 という考えで臨まなければならない。これが私が出した結論だった。


 今年は昨年以上に暑くなることが予測できた。しかも性懲りもなく定員を500名増やしている。もう給水所はアテにならない。


 以前、ウルトラマラソンの大会で給食の不備を訴える声に対し、大会が準備する給食に頼るばかりではなく、自分が必要と思うものは自分で準備すべきではないかという意見を見た。そうなんだよね、簡単なこと。給水所がアテにならないという情報があるなら、自分で準備すればいいのだ。


 実は昨年、我がチームは派手に私設エイドを出して(幟も高々と掲げていたからねぇ)北海道陸協から叱られている(道北陸協の某役員さんは、「お前らがちゃんと水を用意しないから私設エイドを出さなきゃならないんだ」と噛みついてくれたが)。


 そんなこともあって、今年の北海道マラソンはウエストポーチをつけて、その中にカーボショッツを入れてエネルギー補給をしようと思っていた。そう、公式エイドにも私設エイドにも、頼りっきりはやめようと思っていたのだ。そのため昨年の旭川マラソンでもリハーサルをしている。給水所では水しか摂らず、あとはカーボショッツのみでフルを走りきった(自己ベストのオマケ付)。


 それ以降も、練習・レース含めて、短い距離以外はウエストポーチをつけて走ることに慣らしてきた。当然ドリンクも持つ。今回の北海道マラソンでも、500mlの水のボトル(当初330mlを用意したが、気温が予想以上に上がりそうだったので、早めに競技場内の自販機で水を買った)を持って走ることにした。


 水を持って走れば、給水所で取り損ねたときも対応できる。特にひどいのは、5キロ、10キロの給水所。後半になればコース上のランナーも減り、修羅場ではなくなる(この読みは、今年に関しては甘かった)。必要がなくなれば、給水所にボトルを置いてくればいい。


 もう1つ考えたのはマイスポンジ。給水は飲むばかりじゃない。体に水をかけて冷やすのも大変重要だ。そこで考えたことが3つある。そのうちの1つが今回新たに取り入れたマイスポンジである。


 昨年、最初のスポンジポイントではスポンジが取れなかった。次からは取れたが、明らかに再利用とわかる黒ずんだものも多かった。むろん、ないよりはずっとマシ。ありがたく使わせてもらった。


 どうせポーチを持つなら、カーボショッツ以外にもスペースはたっぷりある。じゃあマイスポンジを持っておけば、スポンジがなくともバケツの中に水さえあれば使うことができる。給水所でのトラブルも、水はあるけどコップがないという状況になることも多い。ボトルとスポンジを持っていれば、コップやスポンジがエイドになくとも大丈夫、という作戦だ。


 しかし私は、あらかじめスポンジを用意するのを忘れてしまった。当日の朝、コンビニに寄ったが、スポンジは売ってなかった。そこで私はおしぼりタオルを買った。さすがに色は青にしなかったけど。


 2つ目の準備はネッククーラー。実は昨年のサロマで使おうと買っていたのだが、ホテルの部屋に忘れて本番では使い損ねたもの。ずっとそのまま忘れ去っていたのだが、直前になってネッククーラーをほしいけど、売り切れていたという話題をブログで見かけて、そういえばと思いだし、発掘したのだ。


 持ち物の準備は以上である。体を冷やすもう1つの工夫はウェアである。私のウェアは、昨年から季節を問わずこれである。


折り返し

 よく、暑くないかと言われる。暑くないんだな、これが。水でたっぷりと濡らしておけば、気化熱が奪われるので、涼しさが持続する。素肌に水をかけても一瞬だけど、タイツに水をかければ次の給水所まで保ってくれる。しかも日焼けも防げるから、それによって体力を奪われる心配もない。しかも今回は競技場に入る前に、たっぷりと全身に水をかけておいた。


 装備面はこれで十分だった。


 しかし問題は、水が得られるかどうか。とりあえず、500mlペットボトルを1本持ち、500円玉をタイツのコインポケットに入れておき、最悪の場合は自販機またはコンビニ給水も可能としておく。


 だがそれでもやはり、給水所ですんなりと水を受け取れるかどうかでその後の展開が変わってくる。そのために1つのことは頭に入れておいたのだが、レース中にある重要なことに気づいたおかげで給水所ではほぼ確実・・・というと言い過ぎかな。かなり高い確率で水をもらうことができた。今回の道マラは、5kmや10kmの給水だけでなく、ほとんどの給水所が修羅場と化していただけに、このことは大きかった。


 それは・・・。(つづく)