2006北海道マラソン~八甲田山暑中行軍?その5 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 福岡市で酒に酔った市職員が運転する車に追突されたRV車が海中に転落して、罪のない子供3人の命が奪われた事件(あえて、事故ではなく事件と言わせてもらう)は記憶に新しいところである。


 今日のニュースによると、事故直後に水を飲ませた大学生が、証拠隠滅容疑で逮捕されたとか。さらにはこの犯人が酒を呑んでいると知りながら家まで送らせるため車を運転させたということで、32歳の男も逮捕されたとか。


 こいつら、いったいどういう感覚の持ち主なんだ?私は法律のことは詳しくないけど、きっとたいした罪でなく(実刑もつかない?)終っちまうんだろうね。でも、この悪質さは厳罰を下さないとおかしいと思うんだけど。


 それ以上にやりきれないのは、今回のケースで罰則が厳しい危険運転致死罪の適用ができるかどうかが微妙というニュースを見たことだ。だって、酒によって猛スピードで突っ込んで子供を3人殺したんだよ。こんなのどう見たって業務上過失致死じゃないでしょう。酒を呑んで猛スピードで走るのが業務なの?


 ところが、「酒を飲んで正常な運転ができないと認識したにもかかわらず、運転を継続した」ことが危険運転の故意とされるんですと。


 ちょっと待てよ・・・。


 酔っ払いがそんな認識できるか?酔っぱらって前後不覚になったら危険運転にならないのか?法律ってそんなものなのかよ。以前から不思議に思ってたんだけど、シャブ中でバカになった奴が心神喪失を主張したり、何か変じゃないか?酒を呑んだりシャブをやったりして訳がわからなかったから無罪だと?刑を軽くしろだと?逆だろうよ。酒やシャブをやるのは本人の意思だろうよ。自分で好きでやったんなら、その結果に責任を持てよ。そんな言い分を堂々と主張する弁護士様っていったい何なんだよ。


 今回の犯人は、「これくらいの酒の量なら、ちゃんと運転できると思っていた」と供述していると伝えられているけど、私なんぞはこんな供述を聞くと、「ふざけるな!」と罵って、その甘さが引き起こした重大な結果に関して厳罰を与えたいと思うけど、もしかして、「酒は飲んだが運転は大丈夫だった」と供述すれば故意を否認したことになるってことなの?


 難しい司法試験を通った法律専門家の皆さん。こういうのっておかしいと思わない?あ、そうか。おかしいと思ったら、司法試験に合格できないのか。


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 スタートラインを越えるまでに要した時間は25秒。昨年とほぼ同じだ。陸連登録をしており、昨年よりも持ち時計は3分ほど上回ったのだが、ナンバーは900番台から1000番台に落ちた。だがロスタイムは昨年とほとんど変わらずに済んだ。


 だけど問題はむしろここから。昨年は競技場を出てから五輪通までの真駒内公園内で、何度前が詰まって歩いたかわからない。ともかく流れが悪かった。それと比べると、今年は比較的流れがいい。少なくとも、立ち止まらなければならないほど詰まったことはなかった。


 その原因は、五輪通に出てすぐにわかった。


 昨年は、左側車線のみしか使われておらず、右車線は役員が腕を組んで、ガッチリと止めていた。一昨年まではここで全体に広がっていたのが、昨年はコース幅が半分になってしまったのである。これじゃあ流れるはずがない。私は昨年の流れの悪さの最大の原因はここだということを主張してきた。


 ところが今年は、また一昨年まで同様に両車線とも使って走っていた。これなら昨年ほど詰まる心配はない。ほっと一安心だった。北海道マラソンについては、大会運営の批判をすることの多い私であるが、この点に関しては大きな改善が図られた。ありがたい。


 昨年は試走もなくまったく初めてのコースだった。しかし今年は昨年の経験に加え、1度試走もしている。それに加えてコース状況の改善。焦る要素は全くない。昨年は最初の1kmの6分46秒という通過タイムを見たとたん、5km関門の恐怖に見舞われ、焦りの走りになってしまった。


 だが、今年は1km表示を見落とすというチョンボを演じてしまった。ちょっと焦ったけれども、流れそのものはスムーズなので、さほど動揺はなかった。


 3km過ぎまで続く上り。坂としてはさほど応える坂ではない。これが20km地点にあるならまったく問題はないが、スタート直後の流れの悪いところにあるというのが、関門ギリギリランナーである私にとっては大きなプレッシャーとなる。昨年は時間のなさに焦ってしまい、序盤の5kmで一生懸命に走ってしまった。しかし今年はここでは一生懸命には走らない。リズムだけに注意して、自分の体が覚えているであろうキロ5分半のペースに近づけて走る。


 5km通過タイムは28分42秒。昨年よりも16秒遅い。3kmまではほぼ同じペースだが、昨年は3kmを過ぎてから、早くも関門との闘いを演じていたから、ペースが上がっていたのだ。


 5kmの給水所では、最初から奥のテーブルを狙って走った。おかげで混雑している中でも水を確保できた。一口飲んで、残りは首筋にかける。そして使い終えたコップは、ウエストポーチに入れておく。北海道マラソンは給水所の先にゴミ箱が用意されていないので、コップをきちんと捨てようと思ったら、次の給水所かスポンジポイントまで持っていかなければならないのだ。


 5kmを過ぎて競技場の近くまで戻り、そして一昨年までのコースと合流する。このあたりは沿道の観客も増え、下りも手伝ってペースが上がりやすいところである。私はとにかくキロ5分半ペースを守って走る。結果的にみると、ペースを守りすぎたかもしれない。このあたりは下りでもあるから、あと5秒~10秒くらい速いペースでもよかったように思う。


 7.5km地点のスポンジポイント。昨年はここでスポンジを取れなかったのだが、案の定、今年もテーブル上にはスポンジが見えない。でも私はこんなこともあろうかと、ウエストポーチの中に濡れたおしぼりを用意している。だがやはりおしぼりよりもスポンジの方がいい。コースを埋め尽くすように落ちているスポンジの中から、比較的きれいそうなのを1個拾って、テーブル上のバットの中にたまっている水をつける。そしてひとしきり体を濡らした後、ウエストポーチの中にしまう。これでマイスポンジの確保ができた。


 10kmの手前では、今年も平岸小学校のスクールバンドが出ている。例年と同じように彼らに手を振り、ありがとうと応えながら通り過ぎる。それから間もなく10km関門を通過。56分09秒と、関門閉鎖まで51秒しかなかった。もう少し余裕があるかと思ったが、これはちょっとした計算違い。だがこの5kmは27分27秒と、ほぼプラン通り。ということは、プランそのものが間違っているのかな?ちなみに昨年よりは29秒遅れ。ただ、体のダメージはほとんどなく、ここまでは順調!という手応えがあった。


 このあたりはビルが作り出す日陰も多く、非常に走りやすかった。すでに汗とかぶり水で全身ずぶ濡れの私は、涼しくさえ感じるところもあった。


 やがてFMアップルの社屋前を通過する。FMアップルのマークを手にした応援団も出ている。気になるのはN社長の動向だ。レースが始まってどこかで一緒になるかと思ったが、まだスタート後は姿を見ていない。なにしろ、私自身10km関門では1分も余裕がなかった。私より後ろにいるとしたら、危険だ。私よりも前に行ってるのならいいのだが・・・。


 応援団の皆さんに、「社長は行った?」と聞くか聞くまいか・・・と悩んでいるうちに、通過してしまった。しかし結果的には、N社長は10km関門で捕まっていたようだ。(つづく)