2006北海道マラソン~八甲田山暑中行軍?その6 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 昨年は早々と仲間たちが歩道に上がっている姿を見て動揺もした。しかし今年はここまでそういう仲間は見かけていない。だけど早々とレースを諦めた人の姿は、昨年よりもはるかに多く感じた。


 昨年も、真駒内ではスタート前に「30度」のアナウンスがあった。だけど序盤の10kmまででレースを諦めているランナーの数は、今年ほど多くなかったように思う。今年は5km関門の手前でも、歩道に上がりレースをやめたランナーを何名か見た。


 たまたま私はレースを諦めた仲間を目にしなかったというだけのことだったようだ。あとで判明したのだが、五輪通に出る前、真駒内公園内で体調不良によりリタイアした仲間 もいた。5km関門で同じく体調不良でリタイアした仲間 もいた。その仲間が乗った収容車・1号車には、すでに20名ほどが乗っていたらしく、中には熱中症になっていたランナーもいたとか。振り返ってみると、死者が出なかったことが不思議なくらいのレースだった。


 確かに、私も走っている最中に救急車の音も聞いた。緊急車両が通るから、道を明けろといったアナウンスも何度も聞いた。ランナーを熱中症から守るための水は十分に準備されていなかったが、救急体制だけはちゃんと整えていたようだ。


 15km地点を1時間23分40秒で通過する。この間の5kmは27分31秒。設定タイム通りの走りが引続きできている。関門までの時間は1分20秒と、少し貯金が増えた。しかし昨年よりは36秒遅れている。本当は、このあたりは1キロあたり5秒から10秒くらい速いペースで走りたいところであるが、この暑さなのでより抑えることを意識した走りとなっていた。


 15kmの給水所では、スポーツドリンクのコーナーでペットボトルのまま出していた。どうやらコップに空けるのが間に合わないか、あるいはコップがなくなってしまったか、そのあたりはわからないが、かえってこの方が飲み終えた後、他の人に回しやすい。1口だけ飲んで、「いる人いますか?」と声をかけるとすぐ後ろで「はい」と返事。すぐにそのままボトルを渡した。


 北24条通に出て西に向かう。学生時代は北23条東2丁目に5年間住んでいた私。このあたりは私のシマといえるところだけど、さすがに20年以上前とは様子もすっかり変わっている。


 20km地点の通過タイムは1時間51分28秒。なんと関門閉鎖の32秒前という、綱渡り状態である。15km関門制限時間から20km関門の時間までは27分しかない。そのため、この間をキロ5分30秒で走ると、貯金を吐き出すことになってしまう。だというのに、この間の5kmはそれよりも遅い27分48秒かかっていた。


 決して苦しくなってきたという感覚があるわけではない。昨年もこの区間は27分56秒かかっており、時間がかかりやすい区間なのかもしれない。


 昨年は20km地点でちょうど1分の貯金があった。今年はそれよりも貯金を減らしている。しかしこのとき、私は完走できると思っていた。おそらく昨年と比べても、ダメージは格段に少ない。昨年はあの状態で30km手前まで行けたのだから、今年はまだまだ先に行ける。大丈夫。私はだんだんハイな気分になってきた。


 20kmから25kmは、昨年は失速の兆候が現れ始めたところ。そんな意識があったことも手伝ってか、ここにきてペースが若干あがった。20kmまでは初挑戦の時と同じように、「抑えて、抑えて」と自分に言い聞かせながら走っていたというのに。いつしかこの「抑えて」という気持ちは消えており、逆に昨年の失速を繰り返すな、と思ってしまったのだ。


 新川通にはいると、折り返してくる選手たちとすれ違う。男子の上位の選手が何人か通過した後、女子のトップの選手がやってきた。資生堂の吉田選手だった。衝撃の引退発表をした千葉ちゃんの姿はない。


 その後もなかなか千葉ちゃんの姿は見えてこない。女子の選手が何人か通過した後、ようやく千葉ちゃんの姿が見えてきた。


「千葉ちゃん、頑張って!」


 昨年同様声をかけたが、「頑張らなければならないのはお前だろっ!」と返ってきそうな状況は、昨年と変わらない。


 このあたり、私は中央線寄りを走り、前から来るランナーにじっと目をこらす。目的のナンバーは1403番。2000年のこの大会の優勝者でもある、まゆみさん だ。ブログ上での交流はできるようになり、せっかく同じレースに出ているものの、実際に会えるチャンスはこのときくらいしかない。見落としたら終わりである。この一瞬に全勢力を集中する。


 やがて、赤いウェアの女性ランナーがやってきた。その胸には1403番が。間違いない。


「市河さ~ん、おがまんですぅ~!」


 どうやらまゆみさん にもしっかりと聞こえたようで、反応してくれた。よし!これで目的達成!・・・というわけじゃない。目的はあくまでも完走だった。


 昨年は20kmを過ぎてから徐々に自身の芽を摘まれていった。それだけに、今年はこの区間を元気に走り抜けなければならない。そんな強迫観念があった。昨年は23kmを過ぎてから、5分40秒台にペースが落ちた。しかし今年はそんなことはない。しっかりと5分20秒台をキープしている。


 えっ?20秒台?いつの間に?


 25kmの通過タイムは2時間18分31秒。関門までの貯金は1分29秒に増えた。この間の5kmは27分03秒である。速くなっている。ちなみに昨年は2時間19分12秒。ここでついに昨年のタイムを上回った。昨年と比べると、間違いなく元気だ。いける。大丈夫、いけるはずだ。(つづく)


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 第20回ツール・ド・北海道の開幕まで1週間。相変わらず、専従のような状態でツール・ド・北海道に関わっている。


 ともかく、広報関係はいろいろとやることになった。メディアを利用して広報するのは、これだけある(すでに放送済のものも含めて)。


FMりべーる

 9月1日(金) 7:00~8:00 トゥデイズターゲット旭川

 9月8日(金) 7:00~8:00 トゥデイズターゲット旭川

 9月8日(金) 12:00~14:00 毎度さまです!かわべです!(12:10頃から10分~20分)

 9月8日(金) 20:00~20:30 食べ歩き日記

 9月12日(火) 21:00~22:00 経済再生!あさひかわ


Airてっし

 9月7日(木) 16:00~19:00 てっしジャーナル(16:10~30の予定)

 9月14日(木) 13:00~ 「お昼の公園通り」ゴール実況中継


ラジオふらの

 9月15日(金) 11:30~12:00 富良野盆地エアウォッチング


旭川ケーブルテレビ

 9月8日(金)~14日(木) come come come on


その他新聞各紙


ライナーネットワーク(フリーペーパー)


 このうち、黄色文字の番組は、私もちょこっとでも出ているもの。旭川市内の皆さん、そして富良野市内の皆さん、時間があったら是非聞いてみてください。