平成の 源平ならぬ 父子合戦~第1回神戸マラソン完走記4 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

4.食べる、食べる、また食べる


 しかし・・・そうなると腹が減りました。間もなく12時になろうとしています。ちょっと早めに朝昼兼用どころか、普通に昼食の時間になりそうです。


 Ogakunもすっかり腹が減ったようで、「神戸牛のステーキを食べたい」などととんでもないことを言ってます。グルメフェスティバルで、豚まんやら明石焼きやらを食べておなかいっぱいにしようと思っていたのに・・・。


 ちょうど、海実子さんから、ランチならばリーズナブルに神戸牛を食べられる店ということで教えてもらった「菊水」が三宮駅近くにあります。こちらに行きました。


 初めて食べる神戸牛は美味しかったです。食べるのに夢中で写真を撮ってこなかったのが残念でした。


 昼食を終えてから地下に潜り、サンチカを抜けて神戸市役所のところまで行きます。東京マラソンのときに危うく迷子になりかけた私は、それがトラウマとなっているため、明日の集合場所までの道をしっかり確認します。でもここは、JR三ノ宮駅からも近く、迷う心配はなさそうです。JRを降りたら、まっすぐ西口に向かっていけば間違いないでしょう。


 その場所を確認してから、私たちはセンター街に向かいました。心なしか、雨は小降りになっています。週間予報ではずっと傘マークが消えなかった大会当日の天気ですが、ここにきて予報が変わっており、明日の予報から傘マークは消えています。どうやら回復に向かっているようなので、このまま雨が上がっていってくれれば、もう明日は雨の心配がなさそうです。


 センター街に行ってみたいと言ってたのはOgakunですが、彼にしても目的の店があるわけではありませんでした。ただ雨が当たる心配のないアーケード街をぶらぶらしていました。


Road to SAROMAN BLUE-三宮センター街


 アーケード街というと、札幌の狸小路とか帯広の広小路を思い浮かべてしまうのですが、ここは思いのほか通行している人が多かったです。若者向きのファッショナブルな店が多いせいでしょう、若い人たちを多く見かけました。


 やはり人を呼べるかどうかは、魅力的な店があるかどうかですよね。それを見失ってしまうと、商店街の再開発も見当違いの方に進んでしまうのではないかと思います。


 センター街から他のアーケード街も回った後、三ノ宮駅に戻り、今度はシティループバスに乗りました。


Road to SAROMAN BLUE-シティループバス


 まだ乗船までちょっと時間はありますが、ルミナス2の乗り場である神戸メリケンパークオリエンタルホテルに向かいます。バスはホテルの近くにあるポートタワー前に停まります。私たちは時間までの間、ポートタワーを見に行くことにしました。


Road to SAROMAN BLUE-ポートタワー


 この頃になると、どんよりとした雲は広がっているものの、雨はほとんどあがっていました。明日の天気は期待できそうです。


 ポートタワーの上からの眺めはなかなかのものでした。中でも私の目が吸い寄せられたのは、ポートアイランドとの間にかかる神戸大橋です。明日はだいたい37kmから38kmといったところでしょうか。35kmからの上りを越えてあの橋を渡る頃、果たして私には力が残っているのでしょうか・・・。そんなことを考えながら、神戸大橋をじっと眺めていました。


Road to SAROMAN BLUE-神戸大橋


 ポートタワーでコーヒーを飲みながら時間をつぶしました。このとき、私は右足の裏に異変を感じていました。正確に言うと、センター街を歩いていたときから感じていたのですが、右足の裏の母指球のあたりに熱さを感じていました。


 明らかに、マメができかけています。ちょっと歩いただけだというのに・・・。雨のため、靴も靴下も濡れてしまいました。そのせいでしょうが・・・。困ったことになりました。


 前夜祭の受付時間が近づき、神戸メリケンパークオリエンタルホテルに向かいました。そこで7号車さんの奥さんであるミニーちゃんと合流します。やがて乗船時間となり、私たちはルミナス2に乗り込みました。


Road to SAROMAN BLUE-ルミナス2


 立食形式(ある程度の椅子が置いてあり、私たちは着席できました)のバイキングで、カーボローディングパーティーと銘打っているだけあって炭水化物も多く、マラソン前日の食事としてはちょうどいい内容でした。私はちょっと取りすぎたかなと思うくらいの量の食べ物を持ってきましたが、しっかりと完食しました。飲み物は最初の2杯くらいはビールを飲みましたが、その後はソフトドリンクで通しました。


 ゲストも豪華です。ステファノ・バルディニ、ダグラス・ワキウリ、朝原宣治といったオリンピックメダリストによるトークショーが行われました。


Road to SAROMAN BLUE-メダリストたち


 それから高石ともやさんによるライヴショーも行われました。


Road to SAROMAN BLUE-高石ともやさん


 高石さんは「遠い世界に」も歌いましたが、50代以上の参加者は私も含めて一緒に歌っていました(笑)。


 あっという間の2時間が終わり、下船時間がやってきます。船を下りると、そこにはマラソン小僧さんとモックン夫妻がいました。


 マラソン小僧さんからは前夜に連絡が入っており、前夜祭終了後落ち合って軽くやりましょうと話していたのですが、下船してから私から電話して三宮で合流する予定でした。ところがモックン夫妻とともに待っているとは、すっかり驚かされてしまいました。ミニーちゃんを迎えにきた7号車さんとも合流し、モザイクに場所を移して、パスタ屋さんで軽く決起集会を行いました。Ogakunはパスタのコース。私はピザのコースを頼みましたが、私はすでにあまり食べられそうになく、ピザを少々食べたのみでした。残りはOgakunの胃袋の中にしっかりと収まりました。


 フルマラソンに参加するマラソン小僧さん、Ogaman、Ogakun。クォーターに参加するモックン夫妻。ボランティアの7号車さん。そして応援のミニーちゃん。楽しい語らいの時間でした。


 それから神戸駅まで歩き、そこで明日の健闘を誓い合って解散です。私たちは兵庫駅に戻り、明日の朝食と寝酒の缶ビールを購入しました。


 部屋に戻り、足の裏を確認します。母指球のあたりは赤くなっていますが、水ぶくれはできていません。それだけが救いです。あとはできるだけもってくれるよう、祈るしかありません。


 ウェアにナンバーカードをつけるなどして準備をします。でも気持ちがはやるばかりで、手はなかなか進みません。あとは明日の朝起きてからでも大丈夫と適当なところで切り上げてビールを飲み、ベッドに潜り込みました。明日の晴天を祈りながら。(つづく)