2005年に初めてサロマに挑戦してから、今年で8回目のエントリーとなりました。
初挑戦の2005年は、怖さ知らずだったのが幸いして12時間54分36秒という、ゴール関門閉鎖まで5分あまりという劇的な時間帯でのゴールを果たしました。しかし翌年からは、48kmリタイア、12時間51分43秒で完走、68kmリタイア、26kmリタイア、60kmリタイア、DNSと、結果が伴ってくれません。
リタイアした年に共通して言えることは、リタイアする前に自分でレースを捨ててしまったということがあります。
06年は、5月から故障しているという不安を抱えてのレースでしたが、30kmあたりからペースダウンをして不安を覚え、40kmを過ぎてからは「もう完走できない」と思っていました。
08年は、「絶対に自分からレースをやめない」と誓って走り出しましたが、58km付近の下りで膝にトラブルが発生し、誓ったとおりに前に進みましたが、69km付近で収容されました。でもこのときも、自らリタイアしたりせずコース上に残っていましたが、60kmあたりでは「この膝じゃゴールできないな」とレースを諦めてしまっていました。
09年はすでにスタート前にレースを捨てていました。調整不十分という自信のなさも手伝って、大会前日に美瑛で行われた「走る男2」のロケに参加したのです。もうスタート時点で、「ゴールを目指す」のではなく、「何キロまで走ろうか」という考えでいました。
10年は30km過ぎから熱中症の症状が現れました。50kmの手前あたりでは、ともかくレストステーションまで行って、そこでリタイアしようと思いながら走っていました。結局レストステーションから60km関門を目指して走りましたが、すでに60km関門をクリアできるような時間ではありませんでした。
昨年に至っては大会直前のアクシデントによりスタートすらできない始末。もう落ちるところまで落ちた、という感じです。
こうして振り返ってみると、リタイアした年は実に淡泊なレースをしています。「絶対に自分からリタイアはしない」と誓って走った年でさえ、リタイアする以前に「完走は無理」と自分で決めつけていました。なんとしてもゴールまで行くという強い気持ちを失っていました。
はっきり言って初挑戦の年なんて、完走するという気持ちだけで走りきったようなものですからね。
そんな反省を踏まえて今年のサロマに臨む意気込みがこれです。
ひたすらに 13時間 走るのみ
今年の私が考えることは、サロマでゴールすることだけです。レースの最中に完走できるかどうかを判断しません。余計なことは考えず、ただゴールを目指して走るだけです。
後ろを振り返らないだけではなく、先を見ることもしません。遙か彼方にあるゴールを見てしまうと、残りの距離と自分の状態を見比べて、余計な判断をしてしまいます。いままではそれで失敗をしてきました。
今年の私のテーマは、振り返らずゴールを見ず、いま走っている道を、13時間、ひたすら走るだけです。