仲のいいお客さんの弟さんが亡くなった。
死因は自死。
理由は仕事が原因の鬱。


数年前まで本気で死のうとしていた私の横に、
自死遺族の方がいるなんて不思議だった。



死ぬことができるなら、死ぬ気で話してくれればよかったのに。
何回も言ってた。


もう50歳を越えて、目元にシワがある。
いつもは笑うとシワが深くなって、より一層温厚な雰囲気になる。


それが昨日は悲しいシワに思えた。



浪人生の頃、自死遺族のブログを毎日のように見ていた。
私も死ねば、こう思ってもらえるのかな?
それとも、面倒な荷物が処分できて喜ぶのかな?
ああ、こんな暖かい家庭に産まれたかった。

一種の小説のように読んでたんだと思う。


でも、昨日自死遺族の方を目の前にすると
そんなフィクションとして扱っていた私が恥ずかしくなった。



私は今のお店と彼氏に出会って変わることが出来た。
受け入れてもらう暖かさを知った。


弟さんには、そんな場所がなかったのかなあ
いや、あっても気づかなかったんだろうな。

本当に視野が狭くなってしまって、

誰に相談したらいいのか
何からどうやって助けてもらいたいのか
苦しみのゴールはどこにあるのか
幸せになるために後どれだけ苦しむのか

そんなことを眠れない夜に考えると、
悩みは尽きなくて、朝が来る
そして、また悩ませられる環境へ行く。



苦しかっただろうな。


心よりお悔やみ申し上げます。