ワーキングプアという本を読みました。



世界各国におけるワーキングプアの状況、それに対する自治体/地域/国の取り組み、およびそれらの取り組みを踏まえて日本が何をすべきか?について書かれた本です。



読んだあと、自身の従事している事業の価値も含めいろいろと思案しましたが、「日本にはあらゆる層において、教育という概念が足りない」という結論に至りました。



自身が従事しているのは、より豊かに働くためのフィールドを探す支援を行う仕事。



一方、ワーキングプアで紹介されていた各国の施策は、「マッチング」というよりは教育や福祉を重視した内容であり、教育/福祉→マッチングのつながりを重視したものでした。



「マッチング重視」→「教育重視」という流れについては、普段が自身が人材紹介事業に従事していても痛感するところ。



いくら人と組織を最適な形で結びつけることができたとしても、その前提となる人材力や組織力が弱体化していたとしたら、すべてが絆創膏を貼るような対症療法になってしまう。



「育成」という概念と「マッチング」の概念を合わせ、より高い介在価値を発揮できる方法はないものかと、しばらくの間思案してみるといたします。