このシリーズは私と癌との日々を綴っていきます。こんな生き方をした人間がいたことが誰かの役に立てば。おざポンがどんなときでも一日一生で生きたことが教え子達の勇気に繋がれば。そんな想いを込めて。

 

2022年4月28日

富士市立中央病院で検査。

幾つかの検査終了後、内科で順番待ち。凄い混雑で数時間後に呼び出しがあった。

検査結果を見ながら(前回はやたらと語気が強かった)医師が、低く丁寧な小さな声で「肺がんの疑いが強いです」

 

「このままウチの病院で治療を続けるか、専門医がいて設備も整っているがんセンターを紹介するかを選択する必要があります。即答は難しいでしょうから、ご家族と話し合って次回結論を教えてください。」

 

(え、もう結論即答できるんですけど??)と首を傾げた瞬間、次回予約の話になった。連休をはさんで5月9日だという。(なんで2週間近くも待たせるの?その間に癌が進行しちゃうんじゃ??)

そう疑問に思いながらも、なぜが口に出なかったのを覚えている。ま、今更ジタバタしても仕方ないか…。

 

その日の晩に娘と話し癌の可能性が高いことを伝えた。その後GW特訓が控えており、時の経過がやたらと遅く感じる2週間に突入した。

 

――――そして次の通院――――

 

2022年5月9日

富士市立中央病院

 

その前にゴールデンウィークの話から。期間中は何事もないように元気にGW特訓をした。初めて会う生徒も複数いる。以前から在籍する子もここで一気に学力アップを図らなきゃ!プリント作成も自然と力がこもった。授業はいつにも増して全力モードだった。

 

GW後、疲れた身体を癒やすために、これが最後になるかもしれないと温泉旅行に行った。お気に入りの熱海の高級旅館・みずのである。美味しい料理を思い切り堪能し、温泉にもたっぷり浸かった。仲良しだった女中さんに肺がんのことを話し、お別れの言葉を告げた。すると「実は私もあと2日で退職なんです。お客様には言ってはならないと社長から言われていましたが、その話を聞いてルールを破ります。小澤さん、闘病頑張ってください!諦めないで!」

胸が熱くなる瞬間だった。

 

温泉からの帰り道に中央病院に行って自分の意志を告げた。

「がんセンターに行きます」

 

今度はあまり間が空くこともなく5月13日の予約だ。4日後にいよいよがんセンターデビューである。

 

(以下次号)

 

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