昨日のVSでヤラれた……
。。。。。
「アレはダメだよね」
「そうだな。アレはヤラセだって言われてもしょうがないよな」
「イヤ、完全にヤラセでしょ!
あんなんでわかるわけないじゃん!」
「だよなー。アレ、ヘタしたらカットじゃねーか?
大丈夫か?」
ワタシと潤くんで収録が終わって楽屋に帰る道でコソコソ話してた。
それに引き換え……
「さすがしょーちゃんだよねー!
やっぱりオレのことわかってるぅー!」
「あったりめーじゃねーか!
俺はオマエの考えてることならなんでもわかるっつーの!」
「やっぱり愛だよねー。
オレとしょーちゃんじゃないとアレは正解できなかったよねー」
「そりゃそーだろ!他のヤツの考えてることなんて知らねーし!俺の頭の中はオマエのことだけだし」
「くふふ、嬉しー」
まだ楽屋に入ってないのに、今にも翔さんに抱きつかんばかりの勢いの相葉さん。
翔さんもそれこそテレビNGですよ、と突っ込みたくなるくらいの崩れまくったデレ顔。
「おい、仲良いのはいいんだけど、せめて楽屋までガマンしろ」
潤くんがふたりをさりげなく引き剥がして楽屋に押し込むようにして入っていった。
今日のVSの収録は粘土対決だけじゃなくて、なにかとこのふたりのペアや隣同士が多かった。
これでまたこのまま放送されたらSNSとかで『櫻葉day』とか騒がれるのかな?
この前相葉さんのマナブに出させてもらった時も『マナブでにのあい♡』とか、『にのあいかわいいー』とか、『にのあい息ピッタリ』とか色々書かれてたけど。
今回も多分……イヤ、絶対そうなるんだろうな。
「あとでしっかりと収録チェックしないとな……」
潤くんがワタシにボソッと耳打ちしてきた。
そうですね。
どこでふたりの仲がバレるかわかんないですからね。
そうやってバレないようにワタシや潤くんが日々努力してるというのに、このバカップルは……
ワタシは楽屋の中に入るや否や、廊下でイチャついてた時とは比じゃないくらいイチャついてるふたりに冷たい視線を送った。
ま、そんなものを送ったところで、お互いしか見てないふたりにはなんの意味もないんですけど。
「でもあんなんでよくわかったよなー。
絶対わかんねーぞ?アレは」
「何言ってんだよ!雅紀の考えてることならなんでもわかるんだよ!」
「そうだよ!オレとしょーちゃんの仲ナメんなよ!」
潤くんの疑問に翔さんと相葉さんが息ピッタリに答える。
「ホントにわかったんですか?翔さん……」
ワタシもあまりにも信じられなかったのでもう一度聞いてみたけど。
「おう、わかったよ。あの唇はどう見ても俺と雅紀の唇だもん」
「はぁ?」
あまりにも平然と、当然だろ?って顔されながら翔さんにそう言われた。
「だからー、あの唇の形はどこからどう見ても俺と雅紀の唇だったって!」
「スゴい!!しょーちゃん、よくわかってくれたねぇ~」
「最初なんの形なのかな?って思ったんだけどよー。角度変えて見てたら『あっ!』と思って……」
「え?じゃあ、アレが『キス』だってことはわかんなかったんですか?」
「そうじゃなくて……アレ見たとたん唇の形が雅紀の唇にしか見えなくて……じゃあと思ってもうひとつ見たら俺の唇の形で……」
「え?形って……?」
「あの唇の形見たら、俺と雅紀の唇だなーと思ったんだよ!」
「……え?」
「俺と雅紀の唇でする事っつったらキスしかねーじゃねーか!」
「しょーちゃん、やっぱりオレのことよくわかってるー!」
「雅紀ぃー!」
ふたりでガシッと抱き合ってるけど……
「どうなってんだ、翔さんの頭ん中……」
「相葉さんもですよ。キスでふたりの唇作っちゃうとか……考え方も作り方も独特すぎる……」
「やっぱりあとで、収録チェック、だな」
「そうですね。正解したあと、抱き合ってた時なんて要注意ですよね」
「まーはともかく、翔さんがどれだけデレてたとか、手つきとか……」
「相葉さんもけっこうチェックが必要ですよ。
翔さんを見る目が、ね。普段、テレビで見せる目線と違うから」
「ったく、手間かけさせやがって……」
相変わらず抱き合ってイチャついてるふたりを横目で睨みながら、ひとり我関せずって感じで寝入ってるおーのさんの頭を、苛立ちをぶつけるように八つ当たり気味に小突いてやった。
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収録、カットされなくて良かったよね!!(*´艸`*)♡