メガネとなで肩と神楽坂 vol.21 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。

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。。。。。

家に一旦帰って準備をして、コオ先生を迎えに再び高円寺家に向かった。

家の前に着いて電話をするとすぐに出てくると言われたのでそのまま車中で待つことにする。


そう言えば、どこでなにするかとかなにも決めてなかったな。


どこ行こうか?

何しようか?

そんなことを考えてるだけでも楽しいけど。


コオ先生の趣味ってなんなんだろう。

何が好きなんだろう?


そう言えば、コオ先生のこと、何も知らない。


『獣医師』であるコオ先生しか知らない。


それでも、俺はコオ先生に惹かれた。

真摯に動物に向き合う姿勢と、真面目な性格と、優しいところも……


それになによりも、あの笑顔に惹かれた。


あの、ヒマワリのような、一瞬でまわりを明るくするような、そんな笑顔に。


コオ先生のことはこれから知っていけばいいんだ。

これから色んなコオ先生を知っていけばいいんだ。


それはそれで楽しみだな。



そんなことを思っていると、助手席側の窓ガラスがコンコンと控えめに叩かれた。



「えっ?……あっ、コオ先生!」


窓ガラスの向こうでコオ先生が笑顔で手を振っている。


「あっ、ちょ、待って!」

俺は慌てて車から降りて助手席側に回った。

「翔ちゃん、お待たせ」

「イヤッ、全然待ってないから!
……って…………」


コオ先生を見て固まってる俺を、コオ先生はキョトンとした顔で首を傾げる。


「翔ちゃん……?」

そう言えばコオ先生の私服らしい私服って、初めて見た。

この前、ナクラさんと飲みに行った時は白衣脱いだだけでいつもの服だったし。

今まではそんな服装か、家でのパジャマ姿くらいしか見たことなかったけど……

長身で足が長くてスタイルがいいのはわかってたけど……

なんだろう、そんな気張った格好なわけじゃないんだけど……すげーオシャレ。


コオ先生に似合ってて、髪型もいつものあまり手を入れてないのじゃなくて、ちゃんと整ってて。

いつも診察中にかけてるメガネも今日はかけてなくて。

もちろんメガネ姿のコオ先生もステキなんだけど、メガネのないコオ先生はもっとステキで……


思わず見惚れた。


コオ先生のこと、またひとつ知れた。



「翔ちゃん……?
なんで固まってんの?」

「…………えっ?あっ、イヤッ、なんでもない!
ささっ、どうぞ!汚い車ですけど!」

「何言ってんの?すごいカッコイイ車じゃない。
ふふ、おじゃましまーす」


俺が開けたドアに手をかけてゆっくりと乗り込むコオ先生。

俺も運転席に回って車に乗り込む。



「さ!どこ行こうか?」

「あ、どこに行くかまだ決めてなかったねー。
どこ行こうかな?」

「とりあえず都内に向かうよ。その間に決めよ」

「うんっ!じゃあ運転、お願いしますー」


コオ先生がペコッと頭を下げる。

そんな仕草もいちいちカワイイ。


俺は平静を装ってハンドルを持ち直して車を出す。


車中でどこ行こうかなー、なにしよっかなーと楽しそうなコオ先生。


「コオ先生の好きなとこでいいよ」

「えっ、でも、翔ちゃんの好きなとこがいい!」

「イヤ、コオ先生の行きたいとこでいいよ。どこ行きたい?」

「でもっ、でもっ、」

「ははっ、ホントにコオ先生の行きたいところでいいから。久しぶりなんだろ?お出かけするの」

「うん、そうだけど……
えっ、えっ、どぉしよお……どこがいいかな……」


途端に迷い出すコオ先生。

んー、んーとずっと唸ってる。


「そんなに悩むぅ?」

「だっ、だって!ホントに久しぶりすぎて、どこ行ったらいいかわかんない……」

「ふふっ、まだちょっと時間かかるからゆっくり決めていいよ」

「んー……まぁ、翔ちゃんと一緒ならどこでもいいんだけどねぇ」


サラッとそんなことを言ってまた考え出すコオ先生。


「えっ……」


今サラッと何気なく言ったけど……

えっ?えっ?
どういう意味?

えっ?俺、喜んじゃっていいの?


「コオ先生……、」

「あ!」


俺が聞き返そうとしたとたん、コオ先生が大きい声を出した。


「新しく出来たでっかいショッピングモールあるじゃない?あそこ、行ってみたい!」

コオ先生がキラキラした目でそう言ってくる。


「あ、ああ……はい、じゃあ、そこ、向かいます」

「翔ちゃん?どうかした?」

急にテンションが下がった俺を不思議そうに見るコオ先生。


「嫌なら他のとこでもいいんだけど……」

「イヤッ!そうじゃないよ!
あそこ俺も行ってみたかったんだよね!」

「ホント?良かった~」


またキラキラの目をしてるコオ先生にさっきの発言のことなんて聞ける雰囲気でもなくて……


ま、いいか。

これからコオ先生と一緒に過ごせるんだし。


俺は苦笑いをしながらハンドルを切った。



つづく……

。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+
おはようございます。
このおはなしってやっぱり古すぎるのか、あまり人気がなさそうね・・・
つかこのブログ自体人気があるわけでもないんだけど(笑)
仕事の日は他になんにもできなくなるくらい時間がないから妄想できないし、休みの日は🍔🍟行ったり用事があってゆっくり妄想できないー!!
・・・と、言い訳ばっかり書きましたが、自己満足ブログとは言えやっぱり反応があると嬉しいし調子乗っちゃって妄想も指もスルスルと調子乗っちゃうので良ければぜひ私に元気を下さい♡(と、また厚かましくも催促なんてしてみる笑)