こんにちは、札幌の小さなフランス語教室パザパのマリーです。

 

今日の話題は、”カルチャーculture”という言葉です。

 

これ、今や日本語になってますよね。カルチャーセンターとかカルチャーショックとか。

 

一応、なんとなく、意味は、《文化》って事で通っているかなって思います。

 

でも、なんで農業の事を「アグリカルチャーagriculture」って言うのでしょうね。agriは農という意味なので、農文化なんでしょうか。最近は、「パーマカルチャー」という言葉も出て来てて、パーマネントカルチャー、永続的な文化?でも農業の事を指すよなって、思いませんか?

 

でね、ここまで見ていくと、どうも、カルチャーには、文化と農業を指す感じがしませんか?きっとみなさんは、文化から派生して農業という意味が出たとお思いになるかもしれません。

 

でもこれ反対で、「「culture」は「耕す」を意味するラテン語「colere」に由来してるんですね。だから農業の方が先なんですよ。

 

で、心を耕す、から、文化になったんです。

 

でね、今英語発音で全部書いていますが、フランス語も綴りが一緒で、同じ意味があります。 

ところが、育ちがいい、とか、教育が行き届いている、みたいな形容詞で、”cultivé(e)キュルチべ”という言葉があります。これは、耕す、作物を栽培するという動詞、cultiverから来ているのですね。

つまり、人間も作物も一緒って事です。

ちなみに、英語も同じです(どのくらいの頻度で使うかは知りませんが... verbe cultivate/adjectif cultivated)。

 

彼女は育ちがいいんだよ(いい教育を受けているとか家柄が良いとか愛情を持って育てられているとか、全部含みます)

 

Elle est bien cultivée.

 

直訳すると、「彼女は、よく耕されている/よく栽培された」みたいな(笑)

 

なんか面白いと思いませんか?

 

作物かよ!キュウリかよ!的な(笑)

 

よく言えば、生きとし生けるもの平等。素晴らしい。

 

もしくは、この言葉を使う人は上から目線的な。

 

きっと、西洋人は、カルチャーという言葉を使う時に、そういう意味も意識しないで感じてるんじゃないかなーって思います。

 

cultureカルチャーという言葉からも、フランス人や西洋人の無意識の意識が見えて来ますね。

 

 

パザパは、札幌市中央区円山公園のすぐそばにあるフランス語教室。少人数プライベート感満載で、楽しくあなたをcultiverいたします(冗談(笑))。

 

言葉もしっかり、背景のカルチャーやコミュニケーションについても楽しくレッスン♪

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