免疫という生体防衛システムと

             PROUSION

 武漢コロナウィルスのパンデミックにより、自身の健康を自衛すると云う概念が、一般に広く理解されるようになりました。
 当協会が提携する 一社) 健康促進・未病改善医学会の提唱する「未病」と云う概念は、実際に健康とされながらも病気に近い健康状態、もしくは自覚症状はないものの実は既に病気である状態を指します。そしてそうした未病状態の方々が非常に多いのが現代であり、且つまた、この秋以降に確実に起こる武漢コロナウィルスの第2波、第3波は、そうしたレベルの方達をも襲うと考えられます。

 血液は、末端の細胞に酸素と栄養分を細胞に届け、替りに二酸化炭素と老廃物を受け取ります。これは、末梢の毛細血管を流れる血液の仕事です。
 その毛細血管が詰まれば血栓です。今回の武漢コロナによる死亡原因は肺炎が目立ちますが、実際は血栓から起きているようです。
 また様々な場所で炎症が起きます。炎症は、免疫システムによって、感染や外傷から組織へのダメージを防御するために生じる、生体の正常な防御反応です。例えば、身体に侵入した細菌やウイルスと白血球が戦っている時に起こります。そこに血栓が発生したとします。血栓が血流を止めます。血液が仕事をさせてもらえなくなるのですから、血栓から先の細胞が死滅します。死ぬ細胞のエリアが拡まれば組織が壊死し、更には生体の死に至ります。
 肺で起きれば肺炎、肺塞栓。脳で起きれば脳梗塞。心臓で心筋梗塞。足でも下肢動脈塞栓。様々な臓器で同時多発すれば多臓器不全です。

 感染症に対して大切なのは、「必ず感染する」と云う認識です。そして重要なのはその感染が、発症に至らない事、或いは発症しても重症化しない事です。その為には、自衛策として自身の免疫力を如何に高めるか、自分の免疫力を如何に元氣にするか…に尽きます。

免疫の話し-1 〜免疫力の測定〜
                       (続く)