これらの事から、この循環が悪くなると免疫反応に必要な細胞が、必要な場所に、必要な時に運ばれなくなるので免疫機能は低下します。逆に言えば、血管系やリンパ系における免疫細胞の循環をスムースにしてあげれば、免疫系全体の能力が高くなるのです。
 しかし、我々の社会生活においては、慢性的なストレスが掛かっています。適度なストレスは、免疫力の維持に役立ちます。問題は、生活習慣も含め、過剰なストレスです。過剰なストレスは、自律神経系のバランスを崩します。
 短く、質の悪い睡眠も、自律神経系のバランスを崩します。
 体の冷えも、血流を阻害して自律神経系のバランスを崩します。
 自律神経のバランスの乱れで、免疫力が低下します。
 血流やリンパの流れが悪いと、栄養素の吸収が悪くなって、組織の代謝も悪くなります。代謝が悪くなれば、過剰な糖分や脂肪分、さらにはそれらの老廃物が組織に溜まります。溜まった老廃物によって慢性の炎症反応が起き、それは組織を老化させます。
 ですから…

                       (続く)