’20.12.18に開催された「第1回 日本機能性香料医学会・日本ヘルスケアプロダクツ研究会 学術大会」に於いて、「複数種鉱石粉砕物 “PROUSION" 含有マスクの末梢血液循環 及び ストレスに対する効果についての検討」を発表しました。

I announced the "Examination of the effect of a mask containing PROUSION®, which is a mixture of crushed multiple types of ores, on peripheral blood circulation and stress in the living body" on "The 1st Annual Meeting of the Japanese Society of Functional Fragrance Medicine & the Japan Healthcare Products Study Group (December 18, '20)".

 

 PROUSION関連、12本目の学会発表です。

It is the 12th conference presentation related to PROUSION.

 

 武漢コロナの影響で、出展社、来場者も少なくなってしまったのは、実に残念でした。また、講演の殆どもZOOMによるリモート発表になりましたが、橋本は会場での口演をしました。

It was a pity that the number of exhibitors and visitors decreased due to the influence of Wuhan Corona. Most of the lectures were also remote presentations by ZOOM, but Hashimoto gave an oral presentation at the venue.

 

 これは、KADOKAWAさんから10月に発売された、「疲労回復マスク」のエビデンスを発表したものです。

This is an announcement of evidence about the effects of the "fatigue recovery mask" released by KADOKAWA Publishing in October.

 

 以下に、抄録をupしました。

I have uploaded the abstract below.

 

 

複数種鉱石粉砕物"PROUSION( プラウシオン )"含有マスクの

末梢血液循環 及び ストレスに対する効果についての検討

橋本政和1) 村田幸治2)

1)  NPO法人 日本健康事業促進協会 2) 山陽学園大学 大学院

 

【 目 的 】

 感染症に対するマスク使用では、フェイスマスクをつけた群は飛沫とエアロゾル中のコロナウイルスを減少させ、飛沫中のインフルエンザウイルスを減少させている。またマスクをして自身の表情を人の目に触らさずにリラックスすれば、ストレスを幾分低減すると思われる。

 個々のストレス耐性を超えた過剰なストレスの蓄積、慢性化は、 慢性疲労症候群、繊維筋痛症、過敏性腸症候群、心的外傷後ストレス障害などの機能性身体症候群のみならず、脳卒中、高血圧、心臓病などの生活習慣病とされる多くの病気を引き起こすトリガーになっている。現代のストレス社会において如何にストレスをコントロールするかは、社会生活を全うする為の必須要件である。

 そこで複数種の鉱石粉砕物であるプラウシオンを含浸させたフェイスマスクにストレス軽減効果があるかを検討する為に、末梢血流の変化を測定する事としたが、生体に対するプラウシオンの影響の整合性が有り得るのかを確認する為に、唾液α-amylase 活性(sAMY)も同時に測定した。

【 方  法 】

被験者:年齢、性別を問わず、慢性疾患に罹患しておらず、また測定日において急性感染症への罹患等がなく健康状態が良好な者で、研究参加に同意の得られた者20名。しかし測定時に再確認し、高血圧で服薬中の者1名と、何回採取を行っても唾液摂取量が不足して測定器にエラー表示が出た者2名を除外し、解析は17名で行った。

測定方法:・自律神経機能の指標として唾液アミラーゼモニター(株式会社NIPRO)でsAMY測定を行った。

・末梢血流を監視、記録する為にTOKU_Capillaro株式会社 徳を使用した。

統計解析:・統計学的検討では、対応のあるt検定を行った。

・sAMY及び末梢血流については各種論文等を参考にし、p<0.05を有意水準とした。

 尚、本検討の実施については、NPO法人日本健康事業促進協会 倫理審査委員会の承認を得た。

【 結  果 】

 プラウシオン 含浸マスクをⒶ、プラウシオン含浸マスクをⒷとする。

[sAMY]

マスク装着前とⒶ装着10分後のsAMYの差は-5.3/p=0.41で有意差は示されず、sAMYの抑制は確認されなかった。

 ⒶとⒷ装着10分後のsAMYの差は-15.7/p=0.025の有意差を示し、Ⓑは有意にsAMYを抑制した。

[末梢血液循環]

マスク装着前とⒶ装着10分後の平均流速の差は-80.10/p=0.327で有意差は示されず、末梢血流の促進は確認されなかった。ⒶとⒷ装着10分後における平均流速の差は-145.23/p=0.042の有意差を示し、Ⓑは有意に末梢血流を促進した。

【 考  察 】

 昨今の社会環境下での過剰なストレス暴露は、脳疲労、心身疲労、メンタルダウンを誘引する大きな要因として問題になっている。それを回避する為には、職場でのメンタルヘルス対策のみならず、通勤の過程、また休日に如何にストレスオフするかは非常に重要な課題である。

 sAMYの測定について、呼吸によるストレス緩和効果の研究を参考にストレス軽減効果を確認した結果、深呼吸による回復期のストレス軽減比は [4.4]であったのに対し、プラウシオン含浸マスクは [4.8]であった。

 この事から、非介入群をコントロール群とした場合、プラウシオン含浸マスクの回復期にも、5分間の深呼吸によるストレス緩和効果とほぼ同等の効果ある事が推察された。

 今回の検討結果から、プラウシオン含浸マスクは、緊張の緩和、ストレス軽減に十分な効果が期待できると考えられる。マスクという手軽に普段使いできるアイテムで、生活に負荷をかける事なく直接的にストレス軽減やリラクセーション効果があることは、現在社会において、ストレス解消や疲労回復の簡易な実践法則になり得る。

 またプラウシオン含浸アイマスクでは、α波の増幅が確認されている。α波の増幅、優性発生は副交感神経亢進、つまりリラックスの指標である。

 アイマスクとフェイスマスクの併用が、ストレスオフのゴールデンルールとなることを期待するものである。