2. 表層筋より体幹筋

 

 さて私たちの体の筋肉は、体幹筋と体肢筋で構成されています。

 昨今、「体幹が大事」だと良く聞きますが、体幹とは、身体の四肢と頭部を除いた脊柱を中心とした外側・内側の筋肉や腹筋、肩甲骨、股関節等の人の胴体部分の非常に大きな部位、つまり胴体部分、体の軸の事で、そこには中枢神経と臓器があります3)

 体幹筋は、体の表層にあって皮膚の上からでも触れることのできる大胸筋や腹直筋のような、収縮運動で鍛えられるアウターマッスルと、深層にある大腰筋や腸骨筋などの姿勢維持で鍛えられるインナーマッスルに分別されます。

 体幹の……(続く)

 

3) 「体幹と理学療法(藤本鎮也ら、理学療法—臨床・研究・教育20:7-14,2013.)」