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 おはようございます。「水野敬生オフィシャルブログ」です。介護業界に身を投じて30数年。介護・福祉の仕事に関することの他、趣味や様々な出来事を綴っていきたいと思います。

 

 さて、毎週月曜日(たぶん…)は『週刊「四季の花々と木々」』と題して、自身が勤務する社会福祉法人の介護施設で育っている四季折々の草花や木々、それらに関わる出来事をご紹介しています。

 

 本日のテーマ(と、言えるようなものではありませんが)は、『“千両万両有り通し”』。

 

 

 

 平成282016)年に、自施設の中庭に小さな「万両」が生えているのを見つけました。樹実食の野鳥が「万両」の実を食べ、糞とともに地面に落ち、発芽したと考えられます。そこで、それをそっとポットに移し育てていたところ、今年初めて花を咲かせ、今は光沢のある赤い果実で見る人の目を楽しませてくれています。「万両」という、いかにもたくさんのお金を彷彿とさせる名前から、「千両」とともに正月用の縁起木として親しまれています。

 

 万両の他にも、千両(センリョウ科)、百両(カラタチバナの別名・ヤブコウジ科)、十両(ヤブコウジの別名・ヤブコウジ科)、一両(アリドオシの別名・アカネ科)とお金(両)をほうふつとさせる名前の植物は、一の位から万の位までのラインナップがそろっており、いずれの植物も秋から冬にかけて赤い実が付きます。そして、このうち3つを揃えて「千両・万両・有り通し(常にお金に困らない)」といった洒落もあるといいます。

 

 そこで早速、集め始めすべてが揃ったところで、調べてみると万両の上になんと「億両(ミヤマシキミ)」もあることを知ります。「億両(ミヤマシキミ)」は、本州から九州の山地に見られるミカン科の常緑低木で、果実は直径1㎝近くになり、「マンリョウ(万両)」よりも大きいため、「億両(ミヤマシキミ)」と呼ばれるようになったそうです。こうなると「億両」を揃えなければと探していると、職員が園芸店で見つけ購入。ついに、一両から億両まで完璧に揃い、完結となったわけです。

 

 

 

 古来、これらの赤い実を付けた植物は、還暦の「赤いちゃんちゃんこ」と同じように、めでたい時には赤い縁起物が欠かせないという習わしから、現在も多くの家庭でお正月の縁起物として持てはやされてきました。言うまでもありませんが、「両」というのはお金の単位で、昔は千両といえば大金だったわけで大金持ちになれるのはめでたいこと=縁起物として今も受け継がれているということでしょう。

 

 現在、自法人の抱える課題は、職員の確保をはじめ、新規事業に係る借入の償還、近い将来に迫っている既存の建物の大規模修繕や建て替えへの備えに加え、4月に発令された新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるデイサービスやショートステイなどのご利用者の利用自粛、衛生用品の価格高騰など、経営への影響も決して少なくなく、厳しい経営が続くことは間違いありません。

 

 元禄文化の象徴とも言える文化人である井原西鶴が浮世草子「日本永代蔵」の中で、「始末(倹約)十両、儲け百両、見切り千両、無欲萬両」という言葉をご存知でしょうか。経営者に必要なのは見切りであり、その先に無欲があるということで、無欲とは、智恵を出してイノベーションをせよというように解釈ができるといわれます。つまり、これは社会福祉法人が目指す経営にも当てはまるのではないかと感じるものです。

 

 

 

 良質な経営資源をどれだけ確保できるかによって、企業の競争力が決まるのは確かです。経営資源とは一般的に、ヒト、モノ、カネ、情報が主要な経営資源ですが、事業が赤字では、どんなに良質なサービスを提供していても、事業そのものを継続していくことはできません。ヒトを確保しなければ、事業はできませんが、ヒトを雇うのにも教育していくにも「カネ」は必要です。もちろん、サービスの質を落としてまで「カネ」を確保するのは本末転倒ですが、しっかりと安定した経営を行っていくためにも、「カネ」をはじめ、様々な経営資源を見える化していかなければならないということです。

 

 したがって、自法人としても、今後さらなる経営努力も必要ですが、「千両、万両、有り通し」のような縁起担ぎ、遊び心もまたご利用者やご家族に楽しんでもらえるという経営努力の一つだと思っています(努力か?まぁすべて集めるのに約4年の歳月を要したのだから、努力したといえば努力したということでしょう)。

 

 花や緑の癒し効果は医学的にも証明されており、認知症の高齢者などへの心理的なケアに、花を活用する取り組みも広がっています。これからも四季の花々と木々でご利用者の方々に楽しんでいただけるよう様々な取り組みを行っていきたいと思っています。ともあれ、今週もよろしくお願いします。

 

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