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 おはようございます。「水野敬生オフィシャルブログ」です。介護業界に身を投じて30数年。介護・福祉の仕事に関することの他、趣味や様々な出来事を綴っていきたいと思います。

 

 自身が勤務する社会福祉法人には、ミニチュア・ダックスフンドをはじめ、ネコやウサギ、ハムスターやモルモットなど、さまざまな生き物たちが、ご利用者の方々の良き同居者、時には家族、伴侶として暮らしています。

 

 そこで、毎週火曜(たぶん…)には、自身が勤務する介護施設で暮らす生き物たちを紹介したいと思います。本日のテーマは「アニマルセラピー」。

 

 

 

 

 自法人をはじめ、最近では実際に動物と触れ合える施設も増え、アニマルセラピーという言葉も一般的になったような気がします。欧米ではさまざまな分野でアニマルセラピーが取り入れられており、その対象は、高齢者、病気の終末期にいる患者、身体機能障害のある人、精神病患者、身体的疾患もしくは精神的疾患を抱える子供、犯罪者など広い範囲に渡り、それぞれの分野で成果を上げています。

 

 そもそもアニマルセラピーの元祖は何といっても家におけるペットです。自宅に動物がいるだけで心が和み、一時的にせよ悩みを忘れられる体験は、ペットを飼った経験のある方の多くは理解いただけるのではないでしょうか。この動物との触れ合いを治療の一環として取り入れたのが、アニマルセラピーで、人間を身体的、精神的、社会的に回復させる方法として、国際的に認知されています。

 

 一般的にアニマルセラピーの対象としては、認知症、知的障害、自閉症、精神疾患(統合失調症、スペクトラム、双極性障害、抑うつ障害、不安障害、強迫関連障害、外傷後ストレス障害(PTSD)などの症状、障害に効果があるとされています。また、動物の種類によって癒しの効果は違うとされています。例えば、日本でうつ病の患者数は110万人を超え過去最多となっているそうですが、猫がうつ病を癒してくれるという話もあります。

 

 

 

 

 自法人において、はじめて導入した生き物は、熱帯魚でした。導入当初は1つだけだった水槽も、今では、カメの水槽2つを入れて11個にもなりました。グッピーやネオンテトラなどの水槽では、水の揺らぎの中を泳ぐ美しい熱帯魚や揺らめく水草水槽を眺めることにより、なぜか心が癒されます。水の流れる音により、心地よい気持ちになったり、観賞する楽しさがあります。これが一つのアニマルセラピー効果につながっていくのでしょう。

 

 また、ミニチュアダックスフンドは、介護サービスを利用される高齢者だけでなく、自施設の企業主導型保育所に通う元気な子どもたちには効果があるといわれます。重い疾患を持ち長期の入院生活を強いられる子どもたちの心のケアや治療の補完を担うことや、発達に問題のある子どもたちの対人コミュニケーションの仲介を行ったり、心に傷を負った子どもたちの心を癒すような役割も担っています。また、スウェーデンで65万人を対象にした大規模調査で、犬を飼っていた家庭で幼少期を過ごした子どもがぜんそくになるリスクは、犬がいなかった子どもよりも低いことも分かっています。

 

 最近では、生きている動物の場合、アレルギーや事故、人獣共通感染症(動物から人へ感染する病気)などへの不安から、導入するのが難しいという状況や、動物と接することが難しい患者や環境でも、比較的安心して導入できるロボットセラピーも登場しています。しかし、いくら高性能なロボットを作っても、やはり生身の犬や猫が持つ癒やし効果にはかなわないといわれていますので、今後も自法人の動物たちには、しっかりとセラピードッグ、キャットとしての役割を果たしてくれることを期待しています。

 

 

 

 

 ちなみに、アニマルセラピーは、人間の健康の寄与する一方で、動物にとっては普段以上の負担を強いられていることを常に意識しなければなりません。動物への負担は、主にストレスとして蓄積され、体調を壊すなど様々な症状として現れることもあります。したがって、動物たちについては、日々いかにストレスを溜め込まないようにできるか、しっかりと動物に配慮するということも忘れてはならないということも、アニマルセラピーを取り入れるうえで大事なことといえます。

 

 最後に、ペットを飼っていると避けられない問題の一つに死別があります。今年は、グループホームで6年間飼育していたイングリッシュ・モルモット、特別養護老人ホームで飼育していた2匹のウーパールーパーが相次いで虹を渡りました。これまでご利用者はもちろん、職員をたくさん笑顔にしてくれてありがとう。ずっと忘れないからね。

 

 

 

 

 

 生き物たちと暮らすことは、単に生き物とふれあうということだけでなく、動物の存在が「動機づけ」になり、ご利用者の生活に潤いや生き甲斐が生まれ、ご利用者ができる範囲でも生き物たちのお世話をすることで、ご自身の生活に役割が生まれることにもつながります。

 

 そして何より生き物たちと触れ合うと、心が癒されます。これは「オキシトシン」、別名、愛情ホルモンというホルモンが分泌されているからです。こうした楽しい仲間たちが一人でも多くのご利用者の笑顔を生み出せるようこれからも期待したいと思っています。

 

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