ビートルズは現役時代、クリスマスに
毎年、イギリスのファンクラブ会員に
向けて無料でクリスマス・レコードを
配布していました。
その大半は、おふざけ的な数分の録音
で、なかには「イエスタデイ」をクリ
スマス風の歌詞に換えて騒いでるレコ
ーディングとか、寸劇みたいなものも
ありますが、その中で最高傑作(?)
と呼ばれているのが、1967年末盤で、
「クリスマス・タイム・イズ・ヒア・
アゲイン」というオリジナル曲が入っ
ています。しかも、これがとてもいい
曲なんです!↓
最後のほうにはメンバー4人の挨拶と、
ジョン・レノンのヘンな朗読が入って
います。
この曲は長い間、一般には発売されず、
2種類の海賊盤が出回っていたようで、
そのうち自分も「オブラディ・オブラ
ダ」の未発売テイクとメドレーになっ
ているバージョンを友達からテープに
録ってもらい、聴いていました。
それが初めて一般に発売されたのは、
1995年。『アンソロジー1』の新曲
「フリー・アズ・ア・バード」(下記
のリンク記事動画から聴けます↓)の
カップリング曲として、ようやく短縮
盤が世に出ます。
さらに、この曲の何が凄いのかという
と、ビートルズ4人の共作クレジットに
なっている数少ない曲だからです。
200曲以上あるビートルズの曲の中で、
4人の共作名義は「クリスマス・タイム
・イズ・ヒア・アゲイン」を含めても、
たった3曲しかありません。そのうち、
4人の声が入っているのは、この曲だけ
です。
『マジカル・ミステリー・ツアー』の
収録曲の中に歌のない「フライング」
というサイケな、いかにもブッ飛びそ
うな曲がありますが、これも4人の共
作名義です。結構、好きな曲です。
もう一つは「ディグ・イット」で、これ
はジョン・レノンが歌っている長い演奏
曲の一部分が『レット・イット・ビー』
のアルバムに収録されていますね。
上記レアテイクバージョンは、レコー
ディング中の新曲タイトルをズラズラ
並べて歌っているだけですが、面白い
ので聴いてみてください。
ちなみに「クリスマス・タイム・イズ
・ヒア・アゲイン」は、1999年にも
リンゴ・スターがソロでリメイクして
発売されています。
それでは、happy holidays!