昨年の大晦日、日本の国民的老舗番組
「紅白歌合戦」の平均視聴率が一昨年
に続き、史上最低記録を更新しました
…とはいえ、夜9時以降の第二部31%
という数字は、2023年の年間視聴率
トップ10でギリギリ10位に入ってい
ます。
ある意味、流石ですが、夜9時以前の
第一部は初めて平均30%台を下回って
しまったそうです。
裏番組となる民放各局は、一昨年に続
いてテレ朝の「ザワつく…」(高嶋ち
さ子、長嶋一茂、石原良純さんのバラ
エティ番組)がトップで12%台に乗せ、
前年を上回り二年連続で二桁を達成し
ました。
ただし、この数字はWBCの栗山監督を
ゲストに招き、裏話などで振り返って
いた夜7時半までの平均視聴率であり、
「紅白歌合戦」が始まった後の時間は
平均7.7%まで落ち込み、実質トップで
はありません。
「紅白歌合戦」と同時間帯の夜7時以降
で完全裏番組としてトップだったのは、
平均視聴率8.9%を記録したTBSです。
こちらは、中居くんがWBCの選手たち
を招いて振り返る生放送で、前年同時間
帯で2%台と最下位だった「鬼退治」の
4倍増という大成功でした。
その辺り、日刊スポーツが「テレ朝の圧
勝…」という分析不足のミスリード記事
をネットに掲載しており、恣意的な記事
でなかったとしても、ライターの質が低
いなあと感じざるを得ませんでした。
ちなみに、裏番組の最下位はフジテレビ
の「逃走中」で平均3%台という大惨敗。
これはテレ東よりも低い数字で、しかも
年またぎの長時間放送という暴挙。ウチ
では子どもたちがそれを楽しみにして見
ていたため、「紅白」は録画して後から
見ました。
感想としては、有吉弘行の司会も含め、
悪くはなかったと思います。むしろ好感
がもてました。性被害者が続出したジャ
ニーズに代わってKポップグループ(字幕
がないと歌詞が聴き取れませんね…)が
増えた程度の変化で、数字が悪くなった
のはWBC関連にやられただけでしょう。
しかし…
相変わらず、今年の歌かどうかも不明な
演歌歌手などいらんと思いますが、それ
にも増して大問題なのは、トリの曲さえ
知らん歌ということ。明らかにその年を
代表するヒット曲ではありません。
例年どおり、トリの時間帯が最高視聴率
になることが多いのですが、今回は最高
で34%台。平均視聴率と大差ありません
…それどころか、阪神タイガース優勝時
の関西の最高視聴率より遥かに低い…
(下記のリンク記事参照↓)
なお、2023年の年間平均視聴率トップ
10は、10位の「紅白」を除いてすべて
WBC関連(7試合全部とその放送終了の
後、生中継を番組内で引き継いだ「報道
ステーション」の2日分)で独占されて
います。
WBCは2026年までないので、今年は
再び「紅白」が年間トップに返り咲く
かもしれません。ライバルはパリ五輪
ぐらい?…他に予想外の大穴が出れば
面白いんですが…
テレビ離れが進んでいるとはいえ、最
大公約数の大人数に、最も広く同時に
話題を供給できるメディアとしては、
やはりいまだにテレビを超えるものが
ないんですよね…。
今年の「格付けチェック」も面白かっ
た!…と思いませんか?