”ジョン・レノンの最高傑作”とは? | リアルパワーストーン by 風水師・西山貴琉

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最近、親族の一人が亡くなりました。

死は多くの現実を突きつけてきます。


「早死にするのは善人だけ…」


そんな言葉が頭を過ります。やはり、

「憎まれっ子」が世に憚るんですね。


生前、攻撃的な人物と見られていた故

ジョン・レノンも、性根は善人だった

のだと思います。今回は、先月の記事

(下記のリンク記事を参照↓)の続き

です。

ビートルズ解散前、ジョン・レノンは

3枚の前衛アルバムを発売しています

が、これらはヨーコ・オノと結ばれる

までのドキュメント雑記みたいなもの

で、音楽アルバムとして楽しめるよう

なものではありませんでした。


ビートルズ解散後、ジョン・レノンの

スタジオレコーディング・ソロアルバ

ムは8枚あります(ベスト盤などの再

編集アルバムは除く)。


そのうち3枚は、ヨーコの音楽作品が

半分を占めており、ジョンの歌声が聴

きたい人にとっては相当な苦痛を伴う

ものです(もちろん、ヨーコのファン

なら別ですが…)。


従って、純粋なジョンのソロアルバム

は5枚だけです。しかも、そのうちの

1枚『ロックンロール』は全曲カバー

でジョンのオリジナル曲は一つもない

ため、それが一番好きだという人は、

あまり聞いたことがありません。


つまり、最高のジョン・レノンのソロ

アルバムは実質的に4択となります。


残り4枚のうち、ヨーコの影が最も薄

い『心の壁、愛の橋』(1974年)が

一番好きだという方もいらっしゃると

は思いますが、他のアルバムをすべて

聴けばわかるとおり、ジョンの世界観

はヨーコの影にどっぷりと浸かり切っ

ており、それを完全に排除することは

不可能で、これは王道とは言えません。


前述の『ロックンロール』以外は全て

ヨーコの影響下にある曲を聴くことに

なりますので、その王道から選ぶなら

「3択になる」と言って差し支えない

と思います。


このうち、最も聴きやすくキャッチー

で売れたアルバムは『イマジン』(上

のリンク記事の動画を参照↑)です。


が、「ジョンの最高傑作は何か?」と

聞かれたら、多くの人は『ジョンの魂』

(英語タイトルは単に"John Lennon"

です)と答えるでしょう。自分もそう

です。

このジャケ写だけでも一番好きです。


おそらくビートルズ以外の音楽も含め

最も美しく、最も残酷な、現実を突き

つけられた人間の叫び声を聴くことに

なるでしょう。当然、好き嫌いは分か

れると思います。


『ジョンの魂』はビートルズ解散直後

の1970年暮れにジョンの最初のソロ

音楽アルバムとして発売されます。


ただ、その内容は非常に重苦しく、大

ヒットするような音楽とはなりません

でした。事実、全英8位、全米6位が

最高位です。


ビートルズ時代のジョンの曲は、現実

を歌っていたとしても、どこかファン

タジー的なオブラートに包まれていま

した。が、『ジョンの魂』にはそんな

オブラートがほとんどなく、曲も歌詞

も全てシンプルで、ストレートです。


その代表曲とも言うべきオープニング

の「マザー」は、ファン投票でジョン

の最も好きな曲の1位に選ばれたこと

もありますが、「気狂いじみている」

という理由で、発売当初は放送禁止と

なり、全米43位までしか上がりません

でした…↓

冒頭の鐘の音は「弔いの鐘」の音だと

本人がインタビューで答えています。

後に生前最後のアルバムとなる『ダブ

ル・ファンタジー』(1980年)でも、

冒頭に別の鐘の音を鳴らして呼応して

います。


「マザー」は、当時すでに亡くなって

いた母ジュリアが、船乗りだった父親

に引き取られるジョンを泣いて見送り、

それを見たジョンが母親の元へ走って

戻った…という本当の話を歌ったもの

です。


その実父とは、ジョンが30歳の誕生日

に最後に会って罵詈雑言を浴びせます。

その夜に録音されたのが「リメンバー」

です。↓


最後の爆発音は、ジョンの怒りの音?

でしょうか。


「リメンバー」はアナログレコードの

B面1曲目で、続く2曲目が人気投票で

2位に入ったこともある名曲「LOVE」

です。↓



この曲は説明不要と思いますので割愛し

ますが、他にも「イマジン」のシングル

B面にカップリングされた「ワーキング・

クラス・ヒーロー(労働階級の英雄)」

や「isolation(孤独))等々、『ジョン

の魂』に収録された名曲は数多く、紹介

しきれませんので、最後にもう一曲だけ

最もショッキングな名曲「GOD(神)」

を聴いて、今日はお別れしましょう。↓



曲の中盤から、延々「魔法を信じない」

「聖書を信じない」「仏陀を信じない」

「ジーザス(キリスト)を信じない」

「エルビス(プレスリー)を信じない」

「王様たちを信じない」などと連呼し、

最終的には「ビートルズを信じない…

信じるのは、ヨーコと自分だけ…」と

まで言ってしまいます。


ほぼ全曲でドラムスを叩いているのは、

ビートルズ時代の盟友リンゴ・スター

なのに…


かなり攻撃的で、悲痛ですが、それが

バカ正直な『ジョン・レノン』の最大

の魅力になっている…名作中の名作で

す。


(続きは、また今度…)



P.S.明日、2月18日は、ヨーコ・オノ

(小野洋子さん)の誕生日で、91歳

になることを書き忘れておりました。

HAPPY BIRTHDAY.YOKO!