「こんな嫌なめでたい日もない」
レンタル半額Dayに便乗して、ガス・ヴァン・サント監督の 「エレファント」
映画館で見たんだけど、もう一回ゆっくり見たくて。
DVDの監督interviewではちゃんとタイトルの由来が語られてました、納得。
1999年に起きた、米コロンバイン高校での銃乱射事件に関する映画。
でも、同じ題材の「ボーリング・フォー・コロンバイン」とはずいぶん違う。
動と静、みたいな感じ。
ほとんどすべてが意味のないアドリブの台詞、
観客に与えられる、十分すぎるほどの考える時間、
独特の静けさと、うんざりするほど長いカット。
キライじゃない。
アル中の父親に悩む少年、
真面目そうなメガネの少女、
写真に夢中な男の子、
お似合いのカップル、
恋に家族に友情におしゃべりが尽きない女の子たち。
まるで顔見知りのclassmateみたいに、目の前を、軽く、足早に通り過ぎてく。
たぶんこの人たちが、きっとそろそろ、なにかが起こる …ハズ。
私たちは、ちゃんとそれを知ってる。
そんな見る側の不安感・緊張感と対極にある、淡々とした時間の流れ。
ホントに、この監督のこの間は、見る人を落ち着かせない。
なんでもないコトに、なにもないコトに、なんだかココロがざわついてくる。
EndRollが流れても、すべて解決しているわけではない。
答えどころか、理由だって見つからない。
でも、そんな映画だってあっていい。
なにが?どうして?もしかして?
ワルイ頭を絞って考える。
「ラストデイズ」ではますます加速するヴァン・サントrespect xxx