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今回は『校長の力』著 工藤勇一 中公新書ラクレ
の本の紹介です。
私は趣味がいくつかあり、読書もその一つで、先日上記の本をたまたま見つけました。
工藤勇一氏は過去山形県公立中学校教員、
東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、
目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課課長などを経て、
麹町中学校の校長をして、現在は横浜創英中学・高校の校長を務めておられます。
そして本の目次の中に
「第5章 保護者やPTAとどう付き合うか?」
というのがあり、
「 PTAという組織は学校に最も近い任意の社会教育団体ということになりますが、教員の立場から考えると、PTA活動は仕事なのかボランティアなのか、とても曖昧な位置づけなのです。
法的な意味で少し厳密にお話しすると、教員はなぜ職務とは別に任意の教育団体に入らなければいけないのか。さらに学校によっては教員までPTA会費を取られています。これは常識に照らしておかしくないでしょうか。
教員にとってPTA活動は勤務時間外の仕事であり、さらに会費まで払ってボランティア的な活動をしているのです。「PTAは任意である」というのは、むしろ教員のほうが言いたいことです。乱暴な言い方ですが教員はある種、被害者なのです。
PTA活動がなければ学校が運営できないかといえば、そんなことはなくて、ほとんど困ることはありません。それどころか教員の仕事は減ります。例えばPTA会報の原稿チェックしなくていいし、会合に出席しなくてすむ。PTA活動がなくなることを歓迎する教員は少なくないのです。」
との記述がありました。
やっぱり、学校の校長の本音で、こうした意見もあるのだと思いました。
城陽市でもPTAの活動内容や、学校の事業を見ていると、
PTAがなくても、全然大丈夫なのではないかと思うことが多々あります。
もちろん、PTA活動をしたいひとはしても良いと思いますが、
その場合も教職員に迷惑や負担をかけてないかの確認は必要だと思います。
そのことが
この著書の中でも書かれていて、
「T(教員)は、なかなか任意であるべきだとは、自ら言い出しにくい風潮があるわけです。
勤務先ではない団体になぜ加入しなければいけないのかということすら問われていません。」
どうですか?
PTAが教職員にとっては迷惑な存在の可能性について、本部役員をはじめ、一般の会員の方々は考えたことはありますか?
どちらの気持ちも様々で、自身の学校の教職員の気持ちや、学校運営について考えて、PTAが活動しているのか?
また学校もPTAに、そうしたことがあるならアドバイスをしたり、要望したりしているのか?
そうした見直しはPTA改革には重要なことだと思います。