センスって? | 美容室ローズヒップmihoの気ままブログ

美容室ローズヒップmihoの気ままブログ

ブログの説明を入力します。

今日、お客さまから

 

「美容師さんは器用だから料理も上手なんですね」と言われて

 

そうではないですよという会話になりました。

 

美容師と言えども 最初は素人で

 

どうみても芋虫みたいな指をした ドン臭そうな新人が入ってきても

 

大成するかしないかは本人次第。技術とセンスは別物です。

 

技術は人よりも一回でも多く練習した人には敵わないので、器用とは別です。

 

一見、センスが良さそうで要領が良いとそれに甘んじてしまって技術を突き詰められなくて

 

スタイリストになってから、すぐ壁にぶつかり、指名客も増えず 辞めていったりします。

 

「できない、理解できない」という壁はお客は誤魔化せても自分は誤魔化せません。

 

その後戻りできない葛藤に負けてしまうのです。

 

センスは美術館に行ったり映画を観たり 後からいくらでも磨けるもの。

 

器用、不器用とは全く関係無いのです。

 

私も早くスタイリストデビューしたくて曖昧に自分を誤魔化してお客に入った挙句、

 

痛い目に逢いまして、改めて都内のサロンへと勉強に行きました。

 

うやむやをそのままにしての進化も上達も無いのです。

 

プロとしてお金を頂く以上、得意な事だけやっていればいいのではないのです。

 

料理も 私が上手ということではなく(ただの食いしん坊の飲んべいですから)

 

まずは素材を 良く見て観察すること。

 

そして何が最善かを選べる選択肢をもつことで 適量を知る事だと思います。

 

中には教わらなくても本能的にセンスが備わっている人もいるのでしょうが

 

お婆さんの煮つけやお母さんのお味噌汁が 目分量のさじ加減でも美味しいのは

 

目盛で計るよりもかなり正確なんだという事

 

自分の感覚を信じるということ 数をこなすというのが大事だと

 

土井善晴さんも言っています。

 

五感を使う事で季節や素材や味覚を感じる事が

 

料理にも、人付き合いにも 全てにおいて大事なんじゃないかと思います。