初雪 〜気になるおにいさん〜 【あいにのの  はなし】 | 嵐好き・まるの ブログ

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色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

この前書いたおはなし


気になるおにいさん 〜あいにののはなし~



の続きです。




もしよければ、

読んでやってください。










 ちらほらと、

白いものが舞う。


初雪だ。



俺は、

そんな寒い中。



白い息を吐きながら、

コンビニに走ってく。



師走の夜は、

みんな なんかうわついてる。


コンビニは、

そんな人を癒したり、

一息つかせたり、

家に帰るまで、一休みさせたり。




そして、

レジに向かえば、

相葉さんの笑顔に癒される。



俺もその一人だけど。

俺への顔は、

ちょっとみんなとは違って、

特別。


俺はそう思いたい。




はぁ。はぁ。はぁ。




いつもと違って、

コンビニに走り込んでいくと、




ぴんぽろぱんぽん。



独特のコンビニに入るときの音がして、



「いらっしゃいませ。」


相葉さんの柔らかい声が迎えてくれる。






「え?どうしたの?

ニノちゃん。」




はぁっはぁっはぁ。


書類を持って、

コンビニの入り口に立ちすくむ俺に

気がついて、

相葉さんが駆け寄る。





「あ、相葉さんっ。

ちょ、ちょっと、

は、話があるっ!」




相葉さんは、

おろおろしながら、

後ろを振り返ると、



「あ。店長。

ちょっとだけ、

外に出ます!」




俺の肩を抱くと、

コンビニの薄い制服のまま、

寒い冬空の下に出て行った。






「で。どしたの?

ニノちゃん。

そんなに急いで。」



相葉さんが優しく俺の顔を覗き込む。





「う、受かった。

受かってた。


俺。

相葉さんの大学の、

自己推薦型入試。


お、俺。

相葉さんの大学の後輩になれる!」




「え。え。えーっ。

ニノちゃんすごいっ!」




ぎゅーっ。



もこもこのダウンの俺の上から、

うっすい制服の相葉さんが抱きしめる。




「や、やったね。

ニノちゃん。


これから、一緒に遊べるね。

いろんなことしようね♡」




「うん。」


顔を真っ赤にして頷いて、


俺の体温がかぁっと上がるけど、

きっと

俺のもこもこダウンが邪魔をして、

相葉さんには伝わんないだろう。



ダウンの羽毛と、

相葉さんの笑顔と

これまで味わったことのない

極上の幸せに包まれる。






「ところで、相葉さん。」



「なぁに?ニノちゃん。」



ずっと疑問に思ってたことを聞く。



「俺さ、

相葉さんの大学の理工学部だけど、

相葉さんって学部どこ?」




相葉さんの目が見開く。




「理工学部なの?ニノちゃん。

俺、スポーツ科学部だから、

キャンパスが違う!」




「まじ?」


「まじだわ。

でも。」



「でも?」



「そんなの関係ない。

ニノちゃんは俺とこれから一緒にいろんなことしてくれるって、

約束していい?」



「はい。」



相葉さんの目を見て頷くと、




「ありがとう。ニノちゃん。

そして、

合格おめでとう♡」



相葉さんは、ずっと俺を抱きしめて、

俺は相葉さんの胸の中で、

白い柔らかい祝福が、

上から天使の羽のように降ってくるのを見てた。








⭐︎おしまい⭐︎







この前書いた

気になるおにいさん


合格編でした。




世の受験生の皆様。



公募型推薦組も、

一般受験組も、

国公立の方も

私立の方も、


小学校受験の方も、

中学校受験の方も、

高校受験の方も、

専門学校の方も、

そして、

会社や公務員や

昇任試験や資格取得や

それぞれの試験を受ける

すべての受験を目の前にする

皆様に。





みんながみんな、

幸せと、

栄光と、

自分の進みたい道を

掴み取れますように。




みなさんの努力が、

必ず身を結べるよう

心よりお祈りいたします。




また、

その人を支える

家族の皆様も、

健康で、

穏やかな心で

お過ごしになられますように。



祈!合格㊗️