二宮和也様、
お誕生日おめでとうございます。
今日は
瑞樹さんの企画していただいた
【ニノ誕】のお祝いにのっかり、
お話をお届けさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
（瑞樹さんが作ってくださったお誕生日カードです。すごくかわいいっ。感動です。）
企画に参加した方のメッセージがずらりと並ぶ
瑞樹さんの企画はこちら
☟
本当に、
瑞樹さんありがとございます。
こちらからは
勝手ながら妄想おはなしを送らせていただきます。
いち・にの・さん♡
僕の名前は「ニノ」。
豆柴という種類のわんこ。
隣にいる
ねてばっかの黒いラブラドール・レトリバーのおっちゃんは 「いち」。
僕がここに来るより先にいた。
僕より、後でここにもらわれてきて、
ずっと若いはずだけど、
僕よりでっかいジャック・ラッセル・テリアは、「SUN」。
めちゃくちゃ、かっこいいのに、
めちゃくちゃ、あまえっこ。
そう。
いち にの さん。
僕たちと一緒に住んでる しょおさんと まぁは、
僕たちのことをまとめてそう呼ぶんだ。
僕は、ニノだけど、
「いち」や、「SUN」は、
別の名前がある。
「いち」は、おーちゃんって名前だった。
おっきくて、おっさんっぽいからだと思うんだけど、
いまは、そう呼ぶのは まぁだけ。
ほんと、やることがおっさんなのよ。
寝てばっかりだしさ。
何を話しかけても
「俺はいいから、好きにしろよ。」
って、いい加減なことしか言わないし。
でもね。
僕が困ってる時とか、
助けて欲しい時とかはね。
頼りになるし、時々口を開けばいいこと言うし。
やっぱり、「いち」は、僕達のリーダーだなって、思ってる。
そして、
「SUN」は、ジャック・ラッセル・テリアという種類の子犬。
だから、しょおは、ときどき「SU N」のことを
かっこつけて「Ｊ」ってよぶ。
そんなのもあってさ。
「SUN」は、しょおが大好き。
きゃん。きゃん。
いっつもしょおにじゃれていって、
可愛がってもらってる。
僕に対しても、
時々、かっこつけて強いことを言うんだけどさ。
やっぱり、
末っ子なの。
甘えっ子なの。
僕たちの可愛い弟なんだ。
そんなかんじで、
いちにのさんの三匹と、
しょお と、 まぁの家で暮らしてるんだけど。
しょおと まぁは、
いっつも べたべたとくっついて、
前足を握り合ってたり
くちびるをくっつけて、
ぺろぺろしたりしてる。
ほんと、
僕たちをみてにこにこしながらも、
身体のどっかをくっつけて、
それで
時折唇をくっつけたまま離さなかったり、
そのまんま、
僕たちを置いて違う部屋に行っちゃったり。
僕ね。
この前見ちゃったから、
その時は何してるか知ってるよ。
ふふ。裸で戯れあってる。
いっつも、まぁが負けちゃって、
足を持ち上げられたり、
上から組み敷かれちゃったりして
あんあん泣いてるの。
可哀想だから、
こんど、ぼくが助太刀してあげようかな。
そしてね。
しょおは、僕をすぐ抱き上げて、
「かわいいなぁ。ニノは。」
と、
鼻をくっつけて目を細める。
そりゃ。このニノ様ですからね。
きゅるん。きゅるん。
可愛い目で ご主人様をも見上げれば、
抱き上げてももらえますし、
大好きなおやつももらえますよ。
しょおさんも、メロメロになります。
当たり前じゃないですか。
でもね。
まぁは、それを見ると、
「ニノちゃんが可愛いのは当たり前だけど、
ニノちゃんばっか、ずるいっ。
ねぇ？
SUN？」
と、僕の弟分の 「SUN」に、言いつけるから、
今度は
SUN が、しょおに甘えたくなって、
しょおの背中をつんつんつついたり、
腕を甘噛みして、
結局、しょおとまぁ、ぼくとSUNの4匹で取っ組み合いになっちゃう。
そんな、僕たちを見ているのか見ていないのか。
いち は、やはり隣でのんびり寝そべっているんだ。
・・・
しかし。
でも。
なぜか。
さて。さて。
今日は、みんな、
なんか変。
まぁは、
わかりやすくそわそわしてるし。
しょおも、そんなまぁを見ながらも
珈琲を飲みながらも
リビングの机をとんとん、指で叩いている。
うーん。
今日は、きっと二人とも会社がない日なはずだよね。
どっか行くのかな？
僕たちも連れてってもらえるのかな？
うーん。
それにしてもお出かけの用意をしないしなぁ。
「ねぇねぇ。
SUN。
今日、何かあるの知ってる？」
「え。あ？
し、知らないよ。」
SUNはいつもの美しい毛を靡かせて、
とことことこ。
おすまししてどっかに行っちゃった。
「あら。行っちゃった。
じゃ、いちに聞いてみようかな・・・」
だめだ。
やっぱりいちは、テレビの前で寝そべってる。
いつもの様子。
仕方ない。
うーん。
なんかおかしいんだけどなぁ。
きょろきょろとしながら、
リビングを出て玄関につづく廊下の方に出ていく。
何か外に出かけるのなら、
ここにおもちゃとかフリスビーとかあるはずだよね。
きょろきょろしてみたけど。
そんな気配はない。
わからないな。
首をふりふり。
リビングに戻ってみたら。
え？ええ？
誰もいないっ！
だって。だって。
さっきまで、そこのテーブルでしょおさん珈琲飲んでたし。
リビングの奥のキッチンで、何やら まぁはうろうろしてた。
しょおさんの足元には SUN が、じゃれついてたし。
そこのテレビの前のど真ん中の一番いいところで、いちが寝そべってたはず。
また。
また？
僕一人になっちゃうの？
きゃんっ。きゃん。きゃん
みんなを呼ぶために吠えてみるけど。
何も物音がしない。
やだ。
一人はもうやだ。
あの時のこと、
僕が捨てられた時のことを思い出しちゃう。
僕は、うまれてすぐに、
段ボールに入れられて、歩道橋の下に捨てられてた。
しとしとと今日みたいに雨が降る日。
悲しくて泣いてたら
僕に気がついてくれたのが、しょおとまぁ。
あとで知ったんだけど、
しょおとまぁは、保護犬のボランティアで、
まぁは トリマーをしながら
しょおと新たに引き取ってもらうための預かりボランティアもしてる。
そんな しょおと まぁに拾ってもらって。
僕も
ずっと一緒に暮らしている いち と
暮らせることになった。
他の犬は、
違う家族に引き取られていったけど、
僕は、この後にやってきたSUNと一緒に
みんなと家族になれたんだ。
だから、
僕、ずっとこのうちで暮らせると思ったのに。
僕、みんなでこれからも一緒に行かれると思ったのに。
「きゃんっ。きゃん。きゃん。」
どうしようもなく、悲しくて苦しくて
何もできなくて 必死に吠えてみる。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
僕の不安が体の中にいっぱいになった時だった。
「いち・にの・さん！
ニノ。お誕生日おめでとうっ🎉」
ひぃぃぃぃ。
ぱんっと、いう何かが弾ける音とともに。
きらきらな紙と
綺麗なテープが降ってくる。
ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ。
何、これ。
びっくりして上を見上げていると、
しょおと。まぁが上から優しく見下ろしてくれる。
そして 隣には
いち と SUN。
僕の顔にすりすりと、鼻を擦り付けている。
「わん？」
何。何が起きた？
しょおと まぁに話してみると、
しょおが優しく笑う。
「Happy Birthday！ ニノ。
今日はニノがうちに来た記念日だよ。」
「ニノ。おめでとう。
これからもずっと一緒にいようね。」
まぁが、差し出してくれたのは。
犬用のケーキ。
クリームがいっぱいで ふわふわしてる。
「くふふ。
ちゃんとみんなで隠れてサプライズしたかったの。
さぁ。
いち・にの・さんで、召し上がれ。」
わーい。
いきなり生クリームに顔を突っ込んで食べ始めると、
左から、いち、
右から SUNも
鼻から突っ込んで食べ始めてる。
う。ずるいぞ。
僕のケーキなのに。
でも 「いち・にの・さん」で食べなさいって言われたから仕方ないか。
「これ、うめぇな。」黙々と食べる いち と
「わぁ。こんな美味しいの初めて食べた。」 目をきらきらさせる SUN。
そして、嬉しそうに僕たちを見つめる しょお と まぁ。
僕は、そんなみんなの顔をみると、
嬉しそうにまたケーキに鼻から突っ込んだ。
⭐︎おしまい⭐︎
最後まで読んでくださりありがとうございます。
また、このような機会をくださった瑞樹さんに
深く感謝いたします。
最後に
にのちゃん。
お誕生日おめでとう。
これからもお仕事頑張ってね♡
コメントは公開します。
（あら、珍しい。
でもね。
ニノちゃんのお祝いですからね。
みんなでお祝いしたいの♡）