半夏雨 〜ハンゲショウ〜 | 嵐好き・まるの ブログ

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色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

半夏生には大雨が降る。

昔からの言い伝えは、

なぜか正しいものが多い。


というか、

その教えが正しいからこそ、

口伝えでずっと言われ続けてきたと言った方が正しいのか。


夏至からかぞえて11日目。

7月2日からの5日間のこの七十二侯は、

大雨が降ることで知られており、

半夏雨とか、半夏水とも呼ばれる。



それまでに田植えを終わらせ、

農作業は休みの期間とする。



ほんと、昔っからの知恵は正しい。




「しっかしな。

今年の雨はひどいな。」




じいちゃんから譲り受けた家で、

軒下から、

顔を出すようにして、

空を見つめてみる。







青鈍(あおにび)色の どんよりとした空からふる水は、

まるでバケツをひっくり返したようなという常套句がぴったりの大雨で、

きっと、この地だけではなく、

他のところどころでも、

水の被害はでているに違いない。




「なぁ。雅紀。

お前の力でどうにかならないの?」



空を司どる精霊であるマサキに聞いてみる。



思えば、

小さい俺とマサキが会ったのも

この半夏生の日だった。


あの時は、マサキが、

妖怪ハンゲとして、

雨が降るから帰れと、俺に教えてくれたのに。


ハンゲは、

この時期に、

子供達が大雨や、大水の被害に遭わないように、

早く家へ帰れと教えてくれる優しい妖怪。




こんな大雨だと、

ハンゲの活躍することさえできなさそうだ。



「翔ちゃんのせいでもあるんだよ?

これは。」



雅紀が俺の方を真面目な顔で見つめる。




「なんで?俺?」



水を司る龍の姿を取る智のせいならわかるけど。


俺の力は、火。


全く、この大雨には左右しないはずだ。





「ちゃんと言えば、翔ちゃんと、ジュン。

翔ちゃんの力が強くなって、

太陽の光と共に、地面を照らす。


そうすると、

地の力を持つジュンが、

地面に溜め込んでいた水蒸気を蒸発させ気流を作る。

それが雲となり、

また、ひどい時には風を巻き込み竜巻となる。」



「和まで、巻き込まれているのか。」


和は、風を司る。

この竜巻や突風を必死に宥めようとしているんだな。

きっと、


龍の姿を借りて、雨をなだめようとしている智も一緒だ。



「どうすればいい?」


不安そうに雅紀に聞けば、

雅紀は真面目な顔で答える。




「自然に任せよう。

自然が暴れるのは意味がある。



大丈夫。


俺が翔ちゃんを宥めてあげる。

翔ちゃんの美しい気を、

空に捧げよう。」



大粒の大量の雨は、

音さえも遮断するカーテンとなる。


雅紀は、

布団に俺を横たえると、

綺麗な器用な指先で、

あっという間に俺の服を剥いで

仰向けになった自分の上に、

俺を同じように仰向けに寝かせる。


「さぁ。いい声で鳴いて。

自然や、神に聞かせてあげて?

翔ちゃんの気持ちよさそうな声。


俺たち精霊が睦み合っていれば、

神もまた、

機嫌を直してくれるから。」



「あ。あぁん。」


片手で胸の粒をくりくりとつまむように転がされ、

大きく開かされた両足の中心にそっと、

指を伸ばされる。



「ひゃぁ。あふぅ。くぅん。」


「ほら。ここあつい。

もう、こんな体して、

ちゃんと火照りを収めてあげなきゃだめだね。」


雅紀が嬉しそうにおれのそこをくちゅくちゅといじめると、やらしい水音さえ、そこから聞こえてくる。



「ほら。

俺のあげるよ。


いっばい、奥まで満たしてあげる。」


ん。んぁぁぁぁっ。


開かれる。

暴かれる。

自分の内部がぐりぐりと、

マサキによって抉られて、

そして、

気持ちよくなったところが、

マサキを迎え入れるかのように

吸い付いていく。



「くふふ。

いいこだ。


いっちゃえ。」


マサキが俺の下にいながら、

俺の両足を広げて、

下から


ぐいっ、


腰を突き上げると、



「むはぁ。

あっ。ひっ。

いっ。いくぅぅぅ。」




俺の

身体中の渦巻く血が

熱く沸騰するようにそこに集まる。



「いけぇぇ。」


マサキが思いっきり奥の奥に、

とどめをさすと、

マサキがつきささるそこを震わせて、

天に捧げるかのように、

天に向かって全てを放った。







⭐︎おしまい⭐︎








昨日、半夏生だったのですが。


ずっと覚えてたくせに、

昨日書くのを失念しました。


ごめんなさーい。



(向こうのブログで、

思いついたネタを

プロトタイプとして

書き込んじゃった。)





今年は、本当に

半夏雨。



各地すごいことになってますが、

きっとこのご奉納の儀で、

おさまってくれると

信じます。


読んでくださり

ありがとうございます。





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