抱きしめたい!! 18 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

(松井玲奈side)

 

その夜、私は仕事が終わると

 

知らず知らず

友梨奈のアパートへ向かっていた・・・

 

どうして私は

友梨奈の元をおとずれているのだろうか・・・

 

だが、友梨奈はまだ帰っていなかった。

 

職場からは彼女が先に帰ったのだが

おそらく寄り道しているのだろう。

 

別に特に用があるわけでもないが

私は表でしゃがみながら音楽を聴いて

友梨奈の帰りをまった。

 

そして、約1時間後・・・

 

「え???玲奈さん??

なんで、ここにいるんですか?」

 

友梨奈はしゃがんで音楽を聴いている私を

不思議そうに見ていた。

 

「来ちゃった・・・」

 

「さあ、なかに入って下さい.」

 

私は友梨奈の部屋に招かれ、

テーブル近くのイスに座り

彼女がコーヒーを入れてくれた。

 

「さあ、飲んで下さい。」

 

「温かい・・・おいしい・・」

 

私は自然と笑みが零れてきた。

 

「今日はなにか様子がへんでしたけど

なにかあったんですか?」

 

「・・・・・・・」

 

「あ・・・無理に話さなくていいですよ。

いつでもどんな時でも聞きますから

言いたくなったら言ってください。」

 

その言葉に私は友梨奈に抱きついた。

 

「・・・玲奈さん??」

 

「今日ね、健さんの奥さんがきたの。

健さんと別れるって。

私と健さんが昔、つき合っていたことを

知っていたらしくて

自分のせいで私と彼が別れることになって

申しわけなく思うって言ってたの

健さんの奥さんは本当に

健さんを愛しているのがよくわかったわ。

三浦さんのことだってそう、

理佐さんが復縁を望んでいるのに

私が邪魔してる。私がはっきりしないから・・・

もう、私はどうしたらいいんだろ。

いっぱい、周りの人を知らず知らずに

傷つけているわ」

 

すると、友梨奈は優しく頭を撫でてくれた。

 

「いいじゃないですか、

周りの人がどうなろうと

玲奈さんが思うように行動したらいいんです。

迷っているなら、

1年でも2年でも考えたらいんです。

玲奈さんの人生なんですから、

他の人のことなんか

気にしなくてもいいですよ。

もし、玲奈さんを非難する人がいても

私はず~~と玲奈さんの味方ですよ。

恋愛はそんなに

簡単なものじゃないんですから

大いに悩んで下さい。」

 

「友梨奈・・・」

 

私はさらに友梨奈に強くしがみ付いた。

 

友梨奈・・・

 

ありがとう。

 

貴方と出会えたこと神様に感謝してるよ。。