ガラスを割れ -Quiet Time-2 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

その日の夜

友梨奈は夜の学校のプールサイドに立っていた。

 

月明かりが彼女の黒い髪を照らし、

サバイバルナイフを隠したジャケットが

彼女の体を覆っていた。

 

彼女は繁華街で偶然、

目に涙をためていた女性、中西アルノを見かけ

気になって彼女の後をつけたのだ。

 

アルノは小学校の塀を乗り越えプールに向かった。

 

彼女は、衣服を全て脱ぎ

その肌は月光に照らされて美しく輝いていた。

 

友梨奈は彼女の動きを注視していた。

 

なぜ彼女がこんな夜中に

プールに忍び込んでいるのだろうか?

 

中西はプールに近づいていった。

 

彼女は静かにプールに飛び込んだ。

 

水面が波立ち、月光がその波に反射して

幻想的な光景を作り出していた。

 

プールの中で中西は自由に泳いでいた。

 

彼女の動きは優雅で、まるで魚のようだった。

 

泳ぎ終えたアルノは持参したタオルを取り出し

体を拭いていた

 

すると友梨奈が背後に立った

その瞬間、中西は振り向いた。

 

彼女の目は友梨奈の目と交差した。

 

アルノは少しも慌てずに冷静でいたので

友梨奈は驚きと同時に何かを感じた。