晴れてなのか、晴れてないのか定かではないがその日から幼なじみは兄貴の女、つまり彼女になった。
私ととしくんは事ある事に呼ばれるようなそんな感じ。
例えば、カラオケとか飲みに行くとか。
でも、地元のスナックはママが怖いから休まず出て
終わったら繁華街まで車で来て
いつものようにどっか飲んでて朝になる。
そんな日々を過ごしていた。
不健康極まりなくて、不健全で。
その日もいつものように飲みに行ってて朝になって
幼なじみの車のところに戻ると1つ間違えて止めてしまっていてそこが月極めの人の駐車場だったようで
大きくボンネットに張り紙が貼られていた。
それだけではなく
ボンネットに引っ掻いたような傷が沢山あって中にはコンパウンドでは消えないだろうというほどの傷。
買ったばかりの車。
若い私たちにしてはすごく悲しいよね。
駐車場の路肩で泣き出してしまう幼なじみ。
買ったばかりの傷だらけの車のこと
人の駐車場に停めてしまったこと、
その人たちが怒ってるなとか怒鳴られるかなとか
いろんな感情が入り乱れて泣き崩れてしまった。
張り紙に連絡先はない。傷つけた人かわからない。
それを見ていた兄貴が張り込みするぞ!と一言。
またここにとめておけば絶対また来るだろと。
そこから私たちは張り込み24時が始まる。