Vow ⑤ | Sharia×嵐 〜誰も知らない大宮小説〜

Sharia×嵐 〜誰も知らない大宮小説〜

主に『大宮劇場』でお送りしております。

時々、アラシゴトもあるかな。

オトナだけのブログです。
未成年の方はご遠慮くださいまし。。。

どうも、こんにちわ。

翔さんBD特別企画実施中でございます。

ゆる〜く読んでいただけると幸いです。


櫻葉が苦手な方は回避願います。


それでは、まだハピバ中スタートです!









Vow ⑤










うちの母さんは、料理をしない。


俺が子供の頃からずっと

今も現役で働いているから

家事は、まとめて休みの日にするけど

料理は、ほとんどしない。


だから、リビングに並んでいるのは

とっても豪華な、櫻井家では恒例の

老舗割烹料理店のおせちだった。



俺たちは、改めて乾杯をして

和やかにおせちをつついていると

妹と、年の離れた弟が帰宅。


もちろん、二人にも雅紀のことは話してある

ってか、親に言う前に二人には話していた。

先に味方になってもらおうと思って。

特に弟には、櫻井家跡取り問題があるからね。


でも、俺の予想に反して、

二人とも驚くほど簡単に受け入れてくれて

ちょっと拍子抜けしたくらいだった。



それから、櫻井家が全員揃ったところで

再び乾杯をした。

雅紀もよく笑って、よく喋っていたから

少しはホッとしていたけど。

やっぱり緊張しているのか

親父に注がれる酒をガバガバと

けっこう飲んでいたんだけど

一向に酔えなかったみたいだ。



ようやく、実家を出て

タクシーに乗り込んだところで

緊張の糸が切れたのか

ぐったりと俺に倒れかかってきて


家に着くなり、ゲロゲロと吐いていた。


お疲れ様でした、と

雅紀を労い介抱して、ようやく

大イベントだった顔合わせが終わったんだ。








A:どう、翔ちゃん?捗った?


S:うっ‥‥まだ‥‥。




そう、マンションの契約も済んで

荷造りをしているんだけど


俺は本当に片付けが苦手で‥‥。


雅紀は自分のマンションの方も

片付けもあるんだけど

俺の方も手伝ってくれている。


ってか、リビングとキッチンは

もう、雅紀に丸投げしてる‥‥。





A:ちょっと、休憩できる?お昼ごはんできたよ。


S:やったー!腹減ったぁ〜。




マンションの解約もスムーズで

来月には引っ越しできることになっている。


あんまり、時間はないんだけど

俺たちはこうして、少しずつ片付けながら

午後は二人で家具屋さんなんかに出かけるのが

最近の休日スタイルだ。


新居に置く家具を二人で見に行くのは

もう、完璧に新婚って感じで

なんだか照れくさくて、顔がニヤけて


翔ちゃん、キモいよ?


なんて、雅紀に言われていた。















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