関東視察二日目は台風の影響で大雨警報まで出た、大変な天気の日だった。
大きな荷物を雨に濡らしながらこの日の午前に行ったのは
都心の沿線住宅街?にいくつか治療院を持つ鍼灸接骨院。
ここでは吸い玉や美容鍼、全身のオイルマッサージもしていたので、
雰囲気的にはいただけなかったが、実際接骨院的なところで
どんな風にやってるのかなというのが気になって行ってみた。
私が行ったところは一応院内を畳にして和風な感じにはしていたが、
結局はそこにベッド+カーテンの「治療室」を作っただけで、
まったく癒される雰囲気ではなかった。
さらに、美容鍼を担当してくれた私より二つか三つ上の、けど臨床経験は2,3年目?の男性の先生は
はっきり言って全部痛い!!
顔には緑の0.2番鍼を使っていたけど、まだ私の授業中の鍼の方がマシなんじゃない?!
ってくらいすべて痛かった。
他の人との会話も聞いていたけど、
話し方一つとっても、上から目線で「私は先生です」的な「アドバイス」。
相手に対する気遣いのない、ただ自分がしたい「世間話」程度の会話。
鍼を打つ指先からも、気遣いが感じられなかったから、
全部痛かったんだと思うし、
いつまでたってもうまくならないんだと思う。
それがほんとうによくわかった。
その治療院は3人くらいで6つのベッドをまわしていると言っていた。
結局こういうチェーン型の治療院はとりあえず箱を用意して
間に合わせで資格さえあれば、という人を雇い、
大した教育もせず、流れ作業で金儲け主義でやらせているんだなと思った。
と言っても実費治療だと結構高いんだけど、
やはり接骨院なので病院的に、帰る時に
「次回はいついつ来られますか?」
ともう当然のように予定を入れている。
たぶん、患者さんたちは、ほかをあんまり知らないんだろう。
だから鍼はこういうもの、治療院はこういうもの、と思って疑わず、
言われるがまま、
「じゃあ、毎週○曜日で」
みたいな感じで通ってるんだと思う。
しかも、その人「汗っかきで」と言いながら腕に汗ふき用のリストバンドしてたけど、
患者さんのためにあまり涼しくしていないのはいいけれど
「暑がりの方が来られたら保冷剤をお渡しするんですよー」
と言いながら、私の腕にでっかい汗のしずくがぽたっ…
ってか、おーまーえーがー保冷剤巻いとけーーー!!!!!!
…憂鬱でした。
後半は美人な女の子に変わって吸い玉とオイルマッサージ、足裏マッサージをしてもらったけど、
彼女も美人ではあるけど、癒しの雰囲気はまったくなく、
こっちの方が気を使ってしゃべっているのにむこうは「す」な感じ。
足裏はまずまずだったけど、お腹をされているとき横腹がこそばくて
我慢した末に
「すみません、ちょっとその辺苦手で…くすぐったくて」
と言ったら
「あ、そうなんですかー?」
と流され、そのまま続けられた…
え?なんで?
私今こそばいって言ったよね??
…意味わからんです。
ここは確か求人で「30歳まで」となっていた。
たぶん、若くて多少なりとも見てくれがいい人を入れて、
はやらせようとしてるんだと思うけれど、
これではやっているのが本当に不思議。
ただ、はやっていたとしても、私は絶対にこんなところで働きたくない。
なんのプライドも楽しみも持てないと思う。
仕事してて楽しいんかな?
とりあえず食べられればいいって感じかな?
どちらにせよ、理解できません。
しかも、電話でどのくらい時間かかるか聞いたら、
「美容鍼で10分くらいで吸い玉で40分くらいなので…
1時間くらいですかね」
美容鍼10分ってことはないよなぁと思ったけれど、そう言うのだから1時間くらいを予定しておこうと思ったら、
案の定2時間以上かかった。
たぶん、あの電話の対応は、あの汗っかきだったんだと思う。
どんだけ、ええ加減やねん!
とまあ、何から何まで
ありえない感じでした。
でもこれも一ついい勉強でした。