先週の金曜。


第一希望であり、唯一の希望である関東のお店に


面接に行ってまいりました!






いきなりのマッサージ、鍼の施術に始まったわけですが、


ある程度覚悟していたというか、


私が経営者ならまずそれで判断するのは当然のことだし、


卒試の時みたいに決まったことをやらされるのでなく、


やりたいように自由にさせてくださったので、


そんなに緊張はせず。


ま、鍼はちょっと緊張しましたが。






やっぱり自分もいろんな人の施術を受けてきて


なんだかんだ口では言っても


実際「手」から伝わることの方がすごく大きいから。


自分のできないところもまだまだいっぱいあるけど


それも含めて「手」を判断材料にしてくださるのは


ありがたいと思いました。






その後ランチしながらじっくりといろいろお話をさせていただきました。


自分としては、職業観、人生観から今までの経験、プライベートなことまで


今感じていることはそのまますなおに伝えられたかなぁと。






そうそう。


夏にお会いした時点では、わたくし、まだまだ四国に帰って自分で開業する気だったけど、


この数カ月の間にいろいろな気持ちの変化を経て、


というか、はじめは「関東」「都会」「人の下で働く」ってことに敏感になりすぎてた感じがあったのですが、


少し時間をおいて、あと、実際に向こうの住宅事情などを見てみて、


本来の自分の求めるものに立ち返ってみたら。






私は別に開業することが一番の目的ではなくて。




「自分がここちいいと思える業によって


誰かの健康を支え、幸せのお手伝いをする」




それができれば、世界のどこでも、誰の下でもよくって。




ただ、「自分がここちいいと思える業」というのは


プライベートな生活や性格的価値観とのバランスも含めて、


ということで。






それが、都会だったり、誰かが作った会社のルールの下では


うまくいかないだろうって思いこんでたから


「開業」という形があったわけで、


別に私は自分の城を築きたい、という思いがあるわけではないのです。






というわけで、住み慣れた四国を離れることをふっきれたり、


この町がそんなに住めないほど都会でもないということがわかったり、


お店のスタイルをよく知ったり、…


そういうことを経て、私の気持ちは






「別に居心地さえよければずっと働いてもいいと思ってます」






という方向に変わったのでした。






ただ、「人の上に立つ」、つまり店長や経営者に近い側の人間になるということは…


あまり考えたくはないんですよね。






ほっとくと仕事を自分からしてしまうところがあるから、


やりすぎるとまた教師の時のように自分で自分の首を絞めかねない。


追い込まれる状況になると、バランスを取るのが下手だから、


追い込まれない状況を選ぶことが自分にできる自分の守り方。






バランスがとれなくなって健康を害するのが嫌でこの世界に入ったのに、


純粋に人に直接施術をして「気持ちいい、ありがとう」と言ってもらって


自分も楽しく仕事していけるのが魅力的でこの仕事を選んだのに、




人の上に立って、人を育てて、お金の計算をして、…




っていう責任を伴った雑務が増えてしまうと、


私がこの世界に入った意味はなくなってしまう。






店長などにならないと昇給は望めない、と言われても、


確かにお金は少しでも余裕のある方がいいだろうけど、


お金よりも何よりも、私が求める


”直接的”な「ありがとう」-「ありがとう」


が減ってしまうのなら、お金なんて要らない。


それでもお金が足りないなら、休みを削ってほかでバイトでもした方がマシ。






どうやら私はまだまだ「他人の分まで責任を負う」ということに対して


トラウマがあるんだね。


ま、あれだけしんどかったからな…


もう少し、自分の施術や技に自信がつけば、またそういうことも次のステップとして


考えられるかもしれないけれど。


今はまだ人の上に立つことは「恐怖」だな。


名前=責任さえつかないのなら、計算でも事務処理でもなんでもやるけど。






昔勉強していたフレネ教育で、フレネの言ってた言葉の一つ。




「地に足をつけること」




今はこれの大事さがほんとによくわかる。


基本を固めて自信をつけていかないと


次には進めない。








ところで、この面接を経て、またまたわかったことが。






やっぱり私…かわいくないなぁ。






女も30を過ぎると自立しまくっちゃって、肝が据わりすぎちゃって、


一通りなんでもこなせすぎちゃって…


いい具合の「スキ」がないって相手に思わせてしまう気がする。






面接と一緒に家探しもしていたのだけど、前もって不動産屋さんに


チェックした物件すべてについてメリットデメリットをまとめた表を送ったり、


内見用のチェックリストを項目に重みづけして作成してみたり。




「ここまでされた方は初めてです」




って言われてしまった。






私自身は少しでもいい物件を、少しでもスムーズに、ぬかりなく選びたい、って気持ちで


楽しくやってるのだけど、


あまりやりすぎると逆にあちらは引いてしまうのかも。


別にプレッシャーを与えるつもりとかは、ほんとにまったくないのだけどね。






ほら、家探しですらここまでやってしまうのだから、


私が人の上に立ってしまうと、ほかのスタッフにプレッシャーを与えすぎることに


なりかねないよね。


そして「人を育てる」ということはほんとは「スタッフ自身にさせる」ことが大事なのに


そこにうまく乗せることが上の人間の仕事なのに、


私はそういうのが苦手。


自分でやってしまう。






いやいや、もちろん、できないこととかだめなところなんて


それ以上にいっぱいあるんだけど。






スタッフ選びというのはその人個人としての素質も大事だけど、


それ以上に、ほかのスタッフとの相性やバランスもすごく大事だと思う。


さらに経営者からしての「使いやすさ」「育てやすさ」「育てがい」。


それも含めてこちらは「選ばれる」わけで。








そういう意味で私が経営者だったら、


私みたいなタイプは…どうだろな、苦笑。






と考えると、










「かわいくないなぁ…」








になってしまうのでした。








で、結果はと言いますと…






残念なことに…












1~2人の採用に対して30人くらいの書類選考!→5人くらいの面接だけど(さすが人気店!!)、


私で面接は3人目で、最後の一人が3月15日ということなので


その日以降でないとわからないとのこと。






なんとなーーーー!!!!!!








さすがの私もちょっと驚きました&がっくりきましたが、


まぁ、それもこれも向こうの都合だからしかたがない。


自分ができる、精いっぱいのことはして、悔いのないように備えて、


だめなら縁がなかった=つまりほかにもっと縁があるところがあるんだ、という


ポジティブシンキング人間なので、


とりあえず、4月からにゃんこ2匹と一緒に住める、まずまずの物件を契約してきて、


卒業式が終わったらあちらに引っ越し、


結果が分かった時点で、合格ならば即研修に入り、


不合格ならばあちらで就職活動♪♪しますよー。






今日ちらっと向こうのほかの求人票見てみたけど、


あそこまで魅力的なものはもちろんなかったけど、


鍼灸や訪問マッサージなど、ぼちぼちある。




でも、自分がいいと思える鍼灸とマッサージの店が見つかるまでは


(自分にとって)中途半端な治療院で安月給でやりたくもない施術の修業するよりは


自分が好きなリラクゼーションの分野で


今の力も生かしつつ、新しいことも身につくような(タイ式とかアーユルヴェーダとか)ところで働いて


またまた自分の強みにしたい。


鍼灸や治療院のマッサージはやっぱりすごくいろんなやり方があると思うから


あまり自分が目指す分野でないことは経験としてもやりたいと思わない。


もちろんそれはそれで勉強にはなると思うけど。


ま、いずれにせよ、4月からは新しい土地での新しい生活が始まります。


それに向かってワクワクしてる毎日です★




まー、そりゃあのお店は本当にすごく気に入ってるから、できれば合格したいけど、


ほんと、こればっかりはあちらが決めることなので。


落ちたところで死にはしません。


健康を害されることもありません。


一つの選択肢が消えて新しい選択肢が広がるだけのこと。


でもそれもやはり時代に求められている資格と


ある程度手に職をつけている、という自信があってのこと。


3年半前、教師を辞めてこの世界に入ることを選んだのは


間違ってなかったし、3年間バイトしたり、個人的に先生方に教えてもらったりしたことは


本当にプラスになったなと思う。




今日帰ってきた卒試の結果もクラスではトップ♪(前回合格の人除いて、だけど)だったし♪






就活レポ、と言いながら、なんだかとても個人的な話になってしまったような気がするけど、


そんな感じの今日この頃です。