今週は最後の授業週間。


今日は木曜は最後だった。


2限目は担任の授業で手続き的なこともあったから全員来てたけど、


3限目のH先生、4限目のM先生の実技は


29人中11人ずつしか出席していなかった。




二人とも外部からわざわざ来てくれている先生なのに。


しかも欠席した半分くらいの子は校内のほかの場所で勉強していた。






国家試験1週間半前。


確かに気持ちはわかる。


昨日は模試の結果も返ってきたから、


友達同士で確認したいのも、わからないではない。






でも、高校上がりのぎりぎりの子ならまだしも、


社会人経験もあるいい大人もこの1週間ずっとこういうことを続けている様子を見て、


私個人的には人間性を疑ってしまう。






自分が過去教師と言う立場だったから、


幼いころから「当たり前のことをまじめに当たり前にする」ということを


徹底して身につけてきたから、


ってこともあるけれど、


社会人として、人間として、


半年間、それ以上お世話になってきた先生の気持ちを考えれば


わかることだと思う。






確かに「自分一人くらい」「一時間くらい」って気持ちはわからないではない。


けれど、社会のというものは常に


その「一人」ずつが集まって成り立っているものだ。


みんなが「一人くらい」と思って行動すれば、何一つ成り立たない。




勉強にしたって。


追い詰められてるかもしれないけど、


それは今までの自分の行動がまねいたこと。


国家試験が2月末にあるってことは昨日決まったことじゃない。


前々からやっておけば今焦る必要はなかったはずだ。




先生たちから学べるのはこの1週間で最後なのに。


そして特に臨床の先生たちは、忙しい中、あるいは


もうすでにある程度優雅な生活をしている中、


わざわざ時間を割いて来てくれている。


それは先生たちに私たちに伝えたいことがあるからだ。




確かに、伝え方が上手でなくてうまく伝えきれない先生もいる。


だけど、最後の授業で3分の1しか生徒がいないなんて。


本当にやる気をそがれてしまうと思う。


失礼な話だ。






特にM先生。


この先生は岡山から来られていて、


オリンピック選手や国体選手も育てて来たようなすごい人で


朝から晩までお仕事されている上に


あんなに実績を残されていても常に勉強を重ねられている人で。


いや、それだけ勉強を重ねられているから実績もついてくるのだと


思うけど、


本当に忙しい中、わざわざうちの学校に来てくれてるのはなぜか。


少し考えたらわかることだ。


先生の授業をちゃんと受けて、


笑顔の裏に秘めた思いを感じる心があれば、


わかることだ。




それなのに。


最後の授業を自分勝手な理由で平気で欠席するクラスメイト達。






来てくれている先生だけじゃない。


生徒からの意見を取り入れ、少しでも魅力ある授業にしようと尽力し、


先生に無理を言って授業をお願いしている内部の先生たち。


この先生たちだって立つ瀬がないだろう。






これから医療家として世の中に出ていくという人が、


(もちろん、人それぞれいいところがあって、


こういうことができることがすべてではないとはわかってはいるが、)


半年間以上お世話になった先生の気持ちすらくみ取れず、


自分の事情を優先していて、


果たして、患者さんの痛みに真摯に向き合えるのだろうか?


患者さんの言葉の裏にある、心の痛みを


くみ取ることができるだろうか?


自分の利益よりも、「人の痛みを和らげる」という、医療家として、


最低限で一番大切な基本を、


守れるだろうか。






確かに、国家試験に合格しなければ、医療家としての道もない。


だから、と言いたくなる気持ちもわからないではないが、


社会人として他人と一緒に仕事をしていれば、


結局どんな状況でも、人のことや周りとの調和より


自分の利益を優先する人は、


自分がちょっとでも不安定な状況や追い詰められてくると


絶対そういう行動に出るものだ。






何度も言うが、それがすべてではないけれど。


少なくとも私は、そういう人を




「残念だな」




と思う。


いざという時に信用できないし、


人として尊敬できない。