「日本人」と「日本」の投資的バリュー | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

最近、「日本人の質やバリューが劣化してきた」と言われています。


確かに、古き良き時代の誇り高き「大和魂」をもった「サムライ」の姿はすっかり影を潜めてしまった感はあります。


日本のフラッグシップ企業も、ガラパゴス的なチマチマした商品開発に終始し、先駆的でアグレッシブなな韓国企業と比べると元気がありません。


香港では、スマートフォンと言えば今はサムソンの「GALAXY」が最もホットな商品です。


かくいう私も、docomoの携帯はGALAXY SIIに変えました。


「日本人」や「日本企業」が全般的にパッとしない、元気がない、というのは事実かもしれません。


しかし、海外では、「日本人」や「日本」のブランドバリューは、そういった実態とは裏腹に安定した評価を得ていて、他のアジア人と比べても実はある意味「一目置かれる」存在です。


しかも、それは3.11の震災後、より確固たるものに変化しています。


良く言えば、「日本人」はとても礼儀正しく、我慢強い、底力のある民族だ・・・といった印象です。


悪く言えば・・・特に西洋人は、裏表の激しく、おもて面はとてもジェントルマンな人たちなので、面と向かって他人に悪い意味の本音を言いませんが、敢えて悪い表現をダイレクトにすれば、「日本という敗戦国にいる日本人というアジアの小国のサルは、極めて奴隷に適した従順な民族に育った」という認識です。


奴隷は、優秀で良く働き、君主に従順で、体制に逆らわず、反乱も起こさない家畜のような人間が最高なのです。


これは、彼らから見れば、決して「日本人の価値」が劣化したのではありません。


逆に「価値が安定してより魅力的になった」と言えます。


投資家は、投資家を雇いません。


資本主義の世界では、投資家と奴隷しか究極的には存在しないのです。


我々「日本人」は今や、アジアにおける投資家目線で見た「最適な奴隷人材」としての安定したバリューを持っていると言っていいでしょう。


資本主義下の「投資家」にとって「日本人」ほど有用な投資対象となり得る「アジアの奴隷」はいないのです。


その「最適奴隷人材」で構成された、日本の企業も日本という国家も、見方を変えればよい投資対象となり得るような気がしています。


たとえば、電力会社は、今は原発問題で叩かれてへろへろになっていますが、我々がこの国で生活をしていく上で、電力の供給なしには生きていくことはできません。


たとえ電気代が上がり続けて今の2倍や3倍になったとしても、我々は電気を使い続けることでしょう。


言ってみれば打出の小槌のようなものです。


携帯電話の通信料も同じです。


しかし、東京電力は、今後原発がらみのもろもろの訴訟を受ければ、解体の危機に瀕するかもしれません。


もし、電力を供給する会社が、外資に買収されてしまうようなことがあれば大変なことになってしまいます。


できれば、国が買い取って国有化してほしいくらいですが、そうなるとその財源は我々の税金か臨時国債のようなものになってしまいます。


食糧供給についても同じです。


水と食糧とエネルギーを押さえられれば、我々は完全な「奴隷」になるしかなくなります。


中華人民共和国という多民族複合国家は、いつ爆発してもおかしくない、コントロールの難しい野生の動物のような複数の民族を社会主義という枠組みの中で無理やり管理をしています。


我々の目から見れば時に低俗に映るマナーをわきまえず自分勝手な行動をとる多くの中国人は、実は奴隷化が非常に難しい民族かもしれません。


民主的でない高圧的な管理をしなければ、簡単に暴動や反乱が発生してしまします。


それに比べると、我々日本人のたやすいこと。


ほぼ中国と変わらないほどの抑圧を受けながら、暴動や反乱の起こる可能性は極めてゼロに近い訳ですから。


私は個人的にはそのような草食系の優しい日本人や日本が大好きですので、可愛いウサギちゃんが黙って外来肉食獣の餌食になるのを黙って見過ごすわけにはいきません。


多くの善良なウサギちゃんにできることは、いちはやく逃げることです。


反骨心がある方は、どうぞ反乱を起こして戦ってください。


戦う相手は、奴隷化されている自分自身です。


つらい戦いになると思います。