成功者の徹底したマイノリティー理論 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!


世の中の真の成功者たちは、ある意味徹底したマイノリティー指向を持っていると思われます。


「マジョリティ(多数者)が現在を作り、マイノリティ(少数者)が未来を創る。全員反対したものだけが一考に値する。経営者はこうしたマイノリティの理論を駆使しなければならない。」


経営者、諸井貫一さんの言葉ですが重要なエッセンスが短い文章に集約されています。


大半の方はこの言葉を聞いて「そうだ、そうだ!」と納得するかもしれませんが、その大半の方が実はそのことを理解も出来ていないし、そのように行動は出来ないのです。


世の中の流れに逆らって生きるということは、そうたやすくありません。


そして、大半の人の思考回路は、統計的に自然の流れとしてマジョリティー化するようになっています。


人間には、自分の置かれている環境に順応して、マジョリティーに従って生きる性質がDNAレベルでプログラミングされていると思われます。


自分では、十分独自で考えて生きているようでも、集団として見た場合には殆どのひとがまるで魚の群れのようにほぼ同じ行動パターンにはまっています。


経営者として成功する人は、統計的なこういった傾向を知った上で、本能的に外れ値を参考に判断しているように思われます。


投資の概念も、本質はマイノリティー理論に帰着すると私は考えています。


投資をするひとの95%は負け、残りの僅か5%のひとが95%のひとの負け分を利益として享受するということです。


たったこれだけのことの理解の差が、経営者と雇用される労働者、支払う側と受け取る側、投資に於いては勝つものと負けるものを隔てているのです。


海外に銀行口座を持つことのベネフィットを理解できるひとは1万人にひとりくらいしか居ないということを以前にお話ししましたが、あなたがもし理解できないようであれば、無理をして理解しようとする必要はありません。


心配しなくとも、どうせ殆どのひとが理解できないわけですから。


facebookはもう終わりだと言うひとが多ければ多いほど、私はfacebookに未来があると考えます。


原発は無くなった方が良いというひとが多いほど、もしかして必要なのではないかと考えます。


大半の人が、そうだと思うことの背景には必ずそうなるべき仕掛けがあります。


そして、それに従っていたところでビジネスのチャンスは見いだせないと思えるのです。


ビジネスでも投資でも、統計的に95%のマジョリティーが負けることは決まっているわけですから、マジョリティーに帰属することはすなわち負けを確定するようなものです。


この考え方は、あくまで経営的判断や、投資的判断においてのみの話しであって、社会通念やモラルに反する行動を支援するものではありません。


経営的、投資的判断に於いては、マイノリティーの意見を見つけ出すよりも、何がマジョリティー化しているかを見つけ出して、そうでないことを模索する方が簡単なように思われます。


なるべく多くの人と接し、マジョリティーの意見を把握することが大事です。


その上で、それに迎合せず、なぜそのような状況になっているのかを考え、それに対する反論を導き出していくという手法が有効でしょう。


たとえば、facebookを見ていると、マジョリティーがどういう行動を取っているかがよく分かります。


今の季節ですと、多くの方が花見をしているし、花見の写真を上げています。


多くの人が、自分の写真を上げません。


女の人は特にそうです。


差し障りのない平和な記事や、良いところだけを誇張して見せるようなものも多いです。


そして、それらになんの実体性も面白さもありません。


もちろん、公序良俗に触れるようなものや、悪口のたぐいはよくありませんが、普通にありのままの姿や考え方や、日常をどう面白く表現するか?というところにチャレンジするひとは殆ど居ません。


よほどペットが好きなのか?


家族との団らんを見せびらかさなければならないほどに家族の仲が悪いのか?


食い物しか見せられるものがないのか?


facebook批評みたいになってきましたが、別にそれが問題ではありません。


「あなたは、それだけ同じようなことをやっている(やっていない)ひとをfecebookで沢山見ていて、なぜ同じようにするのか?」というのが問題なのです。


一年前ならば簡単にできたfacebookの友達を5000人にするということは、今はもう出来ません。


ヤフオクでも、ミクシイでも、ツイッターでも早く始めて極めたひとが先駆者としてのうまみを全て享受し、本やマニュアルが出てから動き出した人たちは何も得られなかった筈です。


10年前なら海外の生命保険は加入できるものが沢山ありましたが、今は殆どありません。

チューリッヒやアビバやフレンズプロビデントなどのオフショアの積み立てプランも今は日本居住者では加入できません。


昨年までは問題の無かったBVI法人の銀行口座開設も今は困難です。


香港HSBCでの現金での入金も、昨年の12月まではいくらでも可能でしたが、今は制限が厳しくなっています。


95%の大衆的な行動パターンから逃れられないひとに、このようなただですら1万分の1の確率でしか発生しない(海外投資の)マイノリティーの世界で生き残れるチャンスはほぼ無いと言って良いでしょう。


わたしは、そのことを残念に感じ、今までは「ひとりでも多くの人が生き残れれば良いのに」と美談を振りまいていましたが、最近このマイノリティー理論と言う観点から、統計的にそれが普通であり覆らないということを思い知っています。


私が話す世界に於いて、あなた方の戦うマジョリティーは1対1000や1対10000といった確率の世界です。


それでもあなたは戦って生き残りたいですか?