大損とはいったいどれくらいの損を言うのでしょうか?
「フレンズプロビデント大損」というキーワード検索が目立ってきたので、それだけ多くの人がフレンズプロビデントで大損したと感じているのではないかと思って少しコメントしたいと思います。
株や投資信託に投資をしていて、マイナス20-30%というのは大損と言うには少し微妙です。
それでも解約して損切りしてしまうと、結果として大損した気持ちにはなるかもしれません。
少なくとも、損は確定です。
しかしながら、投資で大損というのは、本来その元本の大半を失ったときに、やむを得ず損切りした時や、レバレッジをかけた投資で証拠金の全てを失った時などにふさわしい表現のように思われます。
もちろん元本の額の大きさにもよります。
10億投資して10%飛ばせば、1億パーですから笑えません。
知り合いで金(現物のゴールド)の価値だけを信用して買い続けている人がいますが、4年前に買った金はマイナス40%です。
それでも、その人は金を買い続けています。
なぜなら、その人はいずれ金の値段が4年前の1オンス=1800ドルを超える時が来ると信じているからです。
株や投資信託の投資は、マイナス40-50%のロスでも平気でいられる神経の太さがないと勝てません。
来年は今年に増して、投資で損を被るケースが増えるだろうと予想していますが、大半の人が大損をしたと開き直って損切りし、結果として取り戻せない損を被るはずです。
景気の大きな下落変動が予想されるときに取るべき行動は、安全な場所に安全な状態(通貨)で流動性のあるものを持っておくという事でしょう。
オフショアの積み立て証券を持っている人は、たとえマイナスが出ていても比較的安全なUSドル建てで、スイッチングも引き出しも可能な流動性のある証券を、安全なタックスヘイブンに持っているわけですから、それを解約して損切りしたり、素人がこねくり回して損を取り戻そうというような行動に出ない方が賢明だと思います。
ちなみに以下のような検索キーワードで私のブログにたどり着く方も多いようですが、
大損→騙された、詐欺→解約、IFA移管という短絡的な図式がよく読み取れます。
フレンズプロビデント運用成績
フレンズプロビデント解約
フレンズプロビデント騙された
フレンズプロビデント詐欺
フレンズプロビデント移管
聞くところによると、オフショアの積み立ては手数料が高く、損な商品なので解約してしまった方が良いと専門家っぽいひとに勧められるケースがあるようですが、もしそのひとが自分に何のメリットもないのに本当に親切なボランティア精神でフレンズやロイヤルロンドンの解約をコンサルしているとすれば、そのひとは日本中の数千万人が加入している日本の生命保険を全部解約させる方が先のはずです。
この年の瀬にもう一度冷静になって本当に自分が取るべき行動を考えて欲しいものです。