人民元の大暴落がくる!? | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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(ブルームバーグ):中国人民元は6日、対ドルで下落し5年ぶりの安値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が同日、元の中心レートを予想に反して引き下げた。市場介入コストが上昇し、景気が減速する中で、中国当局が元の下落をより容認する方向に傾いていることを示している。


時を同じくして、人民元の大暴落がくるかもしれないという情報を中国の裏経済に詳しい友人から聞いた。

年始早々人民元の為替レートは、対円レートでも1人民元=19円台から18円台まで一気に下落したが、大暴落とはどれくらいの暴落をいうのだろうか?

人民元とUSドルを交換する場合、人民銀行が毎日提示する交換レート=基準値から、上下2%の範囲に限定されている。つまり、人民銀行の基準値から上下2%を超える取引は、実際上できないということになっているはずだ。

ところが、人民銀行が提示する基準値の計算方法は公表されていない。
言ってみれば、人民銀行が勝手に基準値を決めることになる。そのため、提示されたレートが実勢を反映していようといまいと、それから上下2%内での取引しかできないのである。

それによって、実際には2%を超える為替変動が起こってしまうというのだ。

インチキ臭い話しだ。

人民元切り下げのメカニズムについては、DIAMOND onlineで信州大学教授の真壁昭夫氏が詳しく説明してくれている。

http://diamond.jp/articles/-/76875?page=2

対円で見れば1人民元=14円くらいまで下がってくれば、30%ほど落ちたことになるが、それくらいのことは起こるかも知れない。


実際には、USドルに対して人民元がどれくらい切り下げられるかを予測することが重要だ。

現在の対ドル人民元レートは、2015年の平均レートが1人民元=0.161USドルだったのが一気に0.15USドル近くまで下がってきている。

あまり多くの人が認識していないと思うが、1980年には1人民元=0.66USドルだったのが1990年まで10年で0.2USドルまで70%切り下げられ、その後4年間で0.11USドルとさらに半分まで切り下げられた歴史がある。

友人が言うところの大暴落とは、0.15USドルが、O.11USドルくらいまで下がることがあり得るという事のようだ。

その時の対円レートはどれくらいだろう?

USドルに対する円安がこれ以上進まないとして、1人民元=14円くらいだろうか?

既に8%程度たったの数日で下がってしまった人民元だが、このままずるずる切り下げられて、マイナス30%くらい(対円では14円くらい)まで落ちてくると、友人の予想では、中国人が闇で(地か銀行を利用して)人民元を海外に脱出させ、外貨に換えようとする動きに歯止めがかからなくなる恐れがあるので、中国政府は銀行の人民元の流動性を完全にストップする(つまり、預金封鎖)可能性もあるとのこと。

さて、どうしたものか・・・。

それでも円で持っているよりはマシかもしれないが、たとえ対ドルでマイナス50%になっても、我慢できなくはないが、流動性が無くなって引き出せなくなると辛いものがある。