幼児虐待と法整備 【シェア】 | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ
おはようございます。
今朝は、最近をにぎわすニュースへの意見です。
 
今回は、私の相談役の一人になって頂いている方からの意見です。
彼の意見は、説得力がある様に感じます。
 
なんでだろう?と思ったら、
方々の雑誌にゴーストライターとして寄稿・連載しているからでした。
新聞は日本で発行している全紙を、毎日読んでいる。
本も読むのが早くて、一冊10分かからないそうです。
だから、本は基本、本屋で立ち読み。
買うのは、漫画だけというトンデもない人です。
店員さんは、「あの人はよく来て一般書を30分ペラペラめくって、
買うのは漫画だけの人。不思議な人」
と思っているらしいですが、さにあらず。
面白いものですね。
 
そんな彼。
現在は10社ほど経営していて、
一つには養護施設を親の代から経営しています。
現場の業者だからの意見が、また面白いです。
 
 
 
(以下、引用開始)
 
 
船戸結愛ちゃんの件。
かなりの方が話題にされてますが、現場を知る人間として言わせて下さい。
 
あの事件は防げたかどうか?
 
残念ながら今の体制では防げません。
その最大の理由は、法の不備によるものです。
 
業界では28条問題と呼ばれることが多いと思いますが、
確かに児童相談所の所長は、自らの判断で子を親から引き離すことは可能です。
 
しかし、実際にそれが出来るかどうかは別です。
もしも、親が訴訟を起こしたら、
ほぼ100%児相所長は負けるでしょう。
 
もちろん、
児相に専門の弁護士が居れば少しはマシになるでしょうが、
実際には居ません。
厚労省が本腰を入れて児童の人権を護ろうとするならば、
そこまでやって欲しい。
 
とは言え、
選挙権を持たない未成年の問題に力を入れたい政治家は少ないのもまた現実で、
その結果として未来を支える児童福祉の予算は大きくなりませんから
無理な話なのかもしれません。
 
また、
昨年発表された厚労省の新ビジョンの弊害なのでしょう。
未就学児童は基本的に児童養護施設には入れない!里親に託す!
と言う『狂ってる』と言うか『絶対に現場を知らない』としか言いようのない提言の所為で、
現在施設には未就学児童が措置入所する事が激減して居ます。
 
実際にうちの施設でも未就園児童は全員が『一時保護』で来ています。
しかも長期に渡ってです。
つまり、里親が見つかるまでと言う事ですが、、、
 
ただでさえ、里親のなり手が少なく、更に言えば経験の無い里親に未就学児童を扱わせるのは
どれだけ無理があるのか考えたことがないのでしょう。
 
東京都議の某議員も新ビジョンが素晴らしいと宣っていますが、
はっきり言います!
 
馬鹿も休み休み言え!
だから小池さんにすら切られるんだよ君は!
と、これで馬鹿なのがどれだかわかっちゃいますが 、、、
 
大体、里親委託に対して親が同意しなかったらどうなるのか?
そこまでも考えていないのが見え見えです。
 
よしんばうまく見つかったとしても、
これから生じる事は、里親のたらい回しです。
断言しましょう。里親委託による虐待事件も増えます。
 
 
 
今回の事件に話を戻しますが、
結愛ちゃんの年齢は児童養護施設では受け入れたくても
厚労省の提言がある以上は一時保護以外では受け入れられない。
里親もすぐには見つからない。
 
となれば、この事件は残念ながら避けられない事になります。
 
 
 
親権の壁が大きく立ちはだかるこの国では、
悲しい哉、防ぐのは本当に難しい。
  
  
 
我が園でも四月に
1人の女児は明らかに家庭復帰させるべきではない!
と思えるレベルなのに、一時保護の期限が来たと同時に家庭復帰となりました。
昨年も男児が同じ状況で家庭復帰になりました。
 
この2人が、今回の船戸結愛ちゃんのような事にならないことを
祈ることしかできません。
 
だって、立場的には全く同じ状況ですから可能性はかなりあるのです。
  
確かに15年くらい前のヨーロッパでは児童養護施設を止める動きがあり、
次々と里親の元に児童が行きましたが、
結局うまくいかずに現在は児童養護施設を復活させています。
 
このままかつてのヨーロッパの轍を踏むか?
それとも日本は児童養護施設を拡充して将来の日本を支える人材を育てるか?
いよいよ岐路に立たされています。
 
私は抵抗します。
最後の1人になるまで。
このような悲しい事件が起きる以上は、、、
 
その前に消されるな┐(´ー`)┌ヤレヤレ
 
 
 
(以上、引用終了)

※吉田注※
平成26年度の加害者は、実母52.4%、実父34.5%。
対応件数は、平成10年→平成28年で12倍の12万件。
 
 
 
日本のニュースだけなのかな。
何か分かりにくいというか、主張が一方的になりがちです。
テレビだと市民をバカにしているのか、市民がバカなのか、
感情を煽るだけの感情論かそれに近いものしか出てこないことが、多い気がします。
いや、私がバカなのかな?(笑)
 
なので、
甘い私などは時間がもったいなく感じるので、
こうした彼の様なご意見番から、ニュースをまとめて聴くことにしています。
世間のニュースはね。
 
 
 
子供達の置かれた環境は、私達の老後の環境でもあります。
もちろん、この国の次の未来でもあります。
このままでは、面白くないよね。
今一歩賢くなり、より良い未来を築いて行きたいものです。
 
 
(感謝)
 
 
 
吉田直樹 拝