足にも、急処があります。
足の真ん中あたりですが、整体では下肢第一と言われます。
ここは、大変重要な場所です。
普段から意識した方が良い、体の箇処が、整体には何ヶ処かあります。
肩甲骨なら下角、背骨、下丹田、そして、ここです。
下肢第一。
個人的感覚では、イメージが付きにくいので、
足芯と私は読んだりします。
鍼灸でいう「湧泉」とは、異なる処です。
私は、比較宗教学の学位を取りたい程、
世界の宗教に興味があるので、仏教ネタ、ヒンズー教ネタで恐縮ですが、
仏教に、仏足石というものがあります。
釈迦と呼ばれた男が「オレの像なんて、作ってくれるな!」
と言ったので、200年位はみな守り、
半身像や全身像ではなく、こうした足を像としたのです。
どエライ存在には、その足に接触しようとする行為が、
キリスト教、ユダヤ教にもあります。
人類に共通する意識、感覚なのでしょうね。
長野の善光寺に、判りやすいお守りがあります。
法隆寺では、石に掘ったものを、展示していますね。
仏足石のマークだと多少違いますが、
足の真ん中に、何か意味を感じていたのでしょう。
単なる信仰ではないでしょうね。
実際、ここを開くように歩くと、
とても歩きやすいし、疲れにくいし、疲れが取れる急処です。
整体体操も愉氣も、ここを意識すると違うので、
面白くなる急処です。
整体が面白いのは、
「こうした理論があるよ」と言う教科書の話から持って行くのではなく、
実践の体感から、こうした急所を発見したり、追って行く点が、
面白いです。
ここは単独で意識しても、実感が薄いのですが、
別のある処と結びつけると、実に効果的です。
ご存知の方は、
扉の開け閉め
バックを持つ
皿を洗う
などの日常動作から試して、感覚を深めて行って下さい。
手の感触が、まるで変わって来ます。
愉氣の時にも、体操の時にも、仕事の時にも、
オススメです。
こんな極意的なことは書いてはいけないのでしょうが、
判る方に伝われば良いと思っています。
どうぞご自身の体を楽しんで使いこなして下さい。
(感謝)
吉田直樹 拝