先週の土曜日は、私のこの2年来の行事となっている、各製薬会社のMRさん数人をつれて
パイプオルガンコンサートに行った後、いきつけのフレンチcasa-M (←リンクあり)
でお食事をご馳走するのが恒例となっています
荘厳なパイプオルガンの繊細で時には力強く荘厳な演奏を楽しみ
そのまま美味しいお食事
気心の知れたMRさんたちと楽しくお喋りしていたら、あっという間に4時間も
医師と製薬会社のMRさんというと、なぜか製薬会社のMRさんが
過剰にペコペコと頭を下げて接待してるという場面が浮かぶかもしれませんが
私は製薬会社のMRさんは貴重な情報を持ってきてくれる方なので大切にします
立場は違えど、彼らも医療の一端を担っている重要な人たち
MRさんに偉そうにしたり、接待をねだったりゴルフ場の予約を頼んだり、
そういう医師があまりにも多いので、同じ医師として恥ずかしくなりますね
人と人との繋がりは常に大切にしなくてはならないものだと思います
彼らがパイプオルガンと楽しくて美味しい食事を心置きなく楽しんでくれるのは、
私にとっても幸せなひと時なのです
だって好きでもない演奏会に付き合わせるとしたら、それこそ苦痛を与えてるようなもの
お互いに人として心の交流のできるMRさんがたくさんいることは私の財産なのです
それは医師と患者さんの関係だってそうでしょう
特に精神科や心療内科で信頼もできない医師に何を話せっていうのかと思います
パソコンの画面ばかり見て、ちっとも顔をみてくれない、
症状が変わっているのに、何を訴えても、毎回同じお薬しか出さない
そういう患者さんの悲しみの声をよく聞きます
心を癒すはずの場所に来て、心が癒されないなんて、辛いことですよね
私はできるだけそういうことのないように初心を忘れたくないと思っています。
もちろん、過剰に甘えすぎている患者さんだとか、
わけのわからない診断書を一方的に書いて欲しいと要求してくる患者さん、
薬を指定して「これを出せ」と脅してくるような患者さんも中にはいるわけで、
そういう方には毅然とした態度で臨みますが。
本当に傷ついている、心を病んでいる人には医師としてよりまず人として接したいと思います。
それでは今日はパイプオルガンの演奏を楽しみながら、暑い夏を乗り切ってくださいませ。
曲はバッハの「主よ人の望みよ喜びを」です